文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:ゆりてつ 3

2016-03-26 09:59:02 | 書評:その他
ゆりてつ(3) (サンデーGXコミックス)
クリエーター情報なし
小学館

・松山せいじ

 とってもかわいらしいテツの女子高生たちが繰り広げる鉄道漫画の3巻目。百合ケ咲女子高校鉄道部の部長日野はつねと部員の能登まみこ(撮りテツ)、石塚まろん(食べテツ)、鶴見はくつる(乗りテツ+オタク)、そして顧問の滝沢このみ(模型テツ)といった面々が、鉄道の魅力を紹介するというものだ。

 この巻では、アルバイトを終えたはつねが、ゆりてつの仲間たちに、なんと夜行寝台「サンライズ出雲」でいきなり出雲方面に連れていかれてしまう。遅まきながらも、はつねの誕生祝いのサプライズだったようだが、サプライズすぎる(笑)。女子の場合、着替えは大丈夫かと思ったが、どうも現地調達したようだ。

 ところで、今回は、豪華なゲストがたくさん登場している。まずは、まみこをテツの道に引きずりこんだ張本人、前作「鉄娘な三姉妹」の主人公、美章、美唄、ビンゴの3人と備後落合駅での再会だ。美唄はあまり変わっていないが、美章は、ロングヘアとスリット入りロングスカートという格好から、ショートヘアにホットパンツと色々短くなっている。ビンゴに至っては、すっかり成長しており、背丈もまみこより高そうだ。

 3姉妹がヘンな人たちというのは相変わらずのようだが、思い出の余部で、前作に出てきた人たちが集合して同窓会。前作を知っている人には懐かしいキャラが勢揃いである。でも、はつねは、まみこが他の人たちと楽しそうにしているのを見てちょっと胸が痛かったようだ。

 相変わらず、ゆりてつ部員の3人(+顧問の先生)が、はつねをとりあってわいわいやっているのだが、それがなんとも微笑ましい。もちろん部員たちは仲が悪い訳ではない。お互いにかけがえのない友達と思っているのだが、はつねのことになると見境がないのである。はつねは、「女の子どうしでも恥ずかしいです」と顔をあからめるのだが、それがとっても可愛らしい。

☆☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。
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