文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

酒場の京都学

2020-07-19 09:08:48 | 書評:学術・教養(人文・社会他)

 


 酒場と言う視点で見た京都の文化史。著者の加藤さんは、著者紹介に、立命館の教員としか書かれていないので、調べてみると今年から教授になっているようだ。教員と書いておけば、教授以下適応範囲が広いので、役職が変わる度に改正しなくて済む。これはなかなか賢いやり方ではないだろうか。

 旧制3高の話が出てくる。もちろんタイトルの通り、酒場絡みの話題である。旧制3高とは今の京都大学の前身のひとつだ。ところで、旧制高校というと、何浪もして入る人もいたが、普通に入れば学生は未成年の場合が多い。おまけに、5年制の旧制中学の4年を修了すれば、高校受験ができる制度があったので、3高生の年齢はますます若くなる。戦前だから許されたのだろうが、今だったら、絶対に酒場なんて行けない。

 しかし、さすがは京都だ。酒場一つにも歴史がある。著者は多くの文献や文学作品などから酒場の歴史を探し、文化史として纏めている。この辺りはさすがに研究者の面目躍如というところか。そして著者があとがきで述べているように、酒場が好きなんだなという事が良く伝わってくる。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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