文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

子連れ狼 大合本 1 子を貸し腕貸しつかまつる

2020-07-21 09:55:19 | 書評:その他

 

 テレビドラマでは、故萬屋錦之介の代表作といえる「子連れ狼」。大合本というのは、元の本をいくつか合わせたという意味だ。この第1巻は元の本の1,2.3巻を合わせたものとなっている。つまり、この1冊が通常の単行本3冊という訳である。

 内容は、柳生烈堂率いる裏柳生に陥れられた、元公儀介錯人拝一刀が一子大五郎と共に、復讐の旅を続けるというもの。この1巻では、裏柳生との因縁、妻を裏柳生の因縁で殺されたこと、大五郎誕生の様子そして一刀父子の刺客旅の様子が描かれる。

一刀は、依頼を果たすためなら、わざと相手に捕まったり、大五郎を囮に使ったりする。大五郎を囮にするのは、

「父なればこそ 子なればこそといったはずだ 親と子が手をつないで生きてゆくこと これすなわち生間!親と子の間を命かけた目的に使ってこそのこと…………」



ということらしいが、よくわからないというのが本音だ。

 しかし、こんな劇画調の作風は、最近あまり見ないので、帰って新鮮かもしれない。小池さんも小島さんも既に鬼籍に入っているので、もうこのような作品は発表されないと思うと少し残念だ。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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