主人公は魔王アノス・ヴォルディゴード。神話の時代、世界は魔族と人間とが争っていた。その戦いに終止符を打ち、世界に平和をもたらすため、彼は人間界、魔界、精霊界、神界に千年は開かぬ扉を作るために、勇者カノンに自らを討たせ、2千年後の世界に転生したのだ。
ところが、2千年後の世界は彼が思っていたものと大分違っていた。子孫は弱体化し、魔王の名前も違って伝えられていたし、魔王の血を引く純血の者たちが皇族を名乗り、その他のものは混血といわれ、扱いも違っていた。
流石に魔王様。圧倒的な力を見せるが、しかし誰も彼が始祖の魔王であることを信じようとしない。いや、普通まともな頭を持っていたんならりかい出来ると思うのだが、変な宗教的なもので、この世界は頃固まっているらしい。
彼は魔王学院に入るのだが、圧倒的な力を見せつけたにも関わらず彼は魔王学院始まって以来の不適合者になってしまう。彼が入学試験で知り合ったねクロン家のミーシャ。彼女はまるでいない者のように扱われていた。
そもそも魔王本人を不適合者にする入学試験って?アノスがミーシャを家に連れてきたときの、彼の父、母の勘違いぶりがなんとも面白い。
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