文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった 1

2022-06-05 09:25:54 | 書評:その他

 

 そういえば昔「24時間働けますか」というCMがあったのを覚えている人はいるだろうか。今なら完全にブラック企業と後ろ指をさされるだろう。私などあのCMをテレビで視る度「アホか! 時間も働いたら死んじまうわい!」と思っていたものだ。

 さて、この作品の主人公は、粕森三日月(かすみ)というOL。高校を卒業して就職したのはいいが、そこが最低のブラック企業のブラックシステム。そんな環境で3年近くも過ごした主人公だが、すっかり洗脳されてしまっていたようだ。

 そんな彼女が風に当たろうと屋上に出たところ、流れ星に打たれてしまい、気が付いてみれば、超ホワイト企業のホワイト製作所に途中入社していた。ちなみに違法上等の体質だったブラックシステムは倒産したらしい。

 以下ブラック企業とホワイト企業の差を見てみよう。
〇休暇
ブラック企業
・有休をとろうとしたら怒られる。

ホワイト企業
・ちゃんと有給をとらないと怒られる。

〇勤務時間
ブラック企業
・新人は始業3時間前に出社し、最後まで残る。もし終電を逃したら、会社に泊まる。残業手当はなし。

ホワイト企業
・ほぼ残業なし。もし突発的な仕事で残業をした場合はきちんと残業手当が払われる。もし終電を逃したら、タクシーで帰ってきっちり清算。

〇新入社員研修
ブラック企業
・耐久マラソン。穴を掘って埋める。上司に否定的な言葉を浴びせられる圧迫研修。

ホワイト企業
・きちんとその会社のやり方を教える。

〇給料
ブラック企業
・安い。その分は「やりがい」ということを刷り込んで搾取しようとする。

ホワイト企業
・高いかどうかはわからないが、働いた分はきっちりもらえる。

〇セクハラ
ブラック企業
・乳揉み、パンツを見るのは当たり前。

ホワイト企業
・セクハラをしたら飛ばされる。


 この他にもいろいろあるが、ブラック企業に洗脳されていたかすみがホワイト企業でカルチャーショックを受けるのがなんとも面白い。ちなみに、ホワイト製作所の口コミ評価は4.9ブラックシステムの評価は1.2だそうだ。これだけ福利厚生が充実しているんだからホワイト製作所は5.0でもいいと思う。ブラックシステムは、この話を読むと良くマイナス評価にしなかったと思う。むしろ1.2もあったことの方が驚きだろう。さてさて果たして、かすみの洗脳は解けるのか?

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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