本書は、放送大学における同名科目のテキストである。「ソーシャルシティ」とは、本書の定義によれば、「センシングやモバイルインターネットなどのICT技術やSNSなどのソーシャルメディアを人と人とのコミュにケーションのための情報基盤として積極的に活用し、コミューニティ形成やまちの活性化を図っていく都市」のことだ。
いまは少子高齢化の影響で、地方はどこも疲弊しており、どうやったら自分達の住むところを快適にできるのかという「まちづくり」に力を入れているところは多い。本書には、「まちづくり」の観点や効果の測定方法などが実例とともに収められており、本書を読めば多くの示唆が得られるものと思う。
この科目を学んで、公式をあてはめるように、直接答えがでるようなものは少ないかもしれない。しかし、自分の頭で考えることで、ある課題に対してこのようなアプローチをすればいいんだというヒントが分かり、色々なことろで大いに参考になるだろう。
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