スライムに転生するという作品は、あのアニメにもなっている超有名な作品があるが、これは、「スライム転生」。あの作品ではない。
大賢者マリン・エンライトは、病のため命を落とすが、さすがは大賢者、自らを「無限に進化するスライム」として転生させる。すべてを極めた大賢者である彼には、5人の養女がおり、彼女たちを後継者として、「魔術」、「錬金」、「剣」、「医術」、「王」の知識と技術を授けていた。
この3巻までに登場するのは、「魔術」を受け継いだ3女のエルフ・オルフェ、「錬金」を受け継いだ末っ子のドワーフの二コラ、「剣」を受け継いだ次女の狐獣人・シマズの3人である。他の二人もみな種族が違うらしい。ちなみに、みんな美少女。これは、そんなマリンと彼女たちの物語。
そしてマリンらの敵は、7柱の邪神と、邪心をあがめる七罪教団。3件までに直接出てくるのは、「暴食」のベルゼブブだが、オルフェの心臓には、「憤怒」のサタンが封印されている。そしてマリンの兄弟子のデニス・ヴィリアーズは、病気のクリスを救うため、「嫉妬」の邪神レヴィアタンの依り代にしようとしている。
七罪教団という名前と、上の3柱の邪神の名前から分かるように、モチーフは七つの大罪であるが、彼らは悪魔だったはずである。それが邪神とはいえ神になったのだから、ものすごく出世したものだ。あと二人のマリンの娘と、他の邪神たちがどう描かれるかは期待できる。
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