主人公であるマーレン族のアベルは転生者である。手品師だった父親(故人)の影響で魔法オタクになり、前世では廃部寸前の黒魔術研究部に属していたが、異世界もののテンプレでトラックに轢かれて、異世界に転生してしまう。
なんと、この世界にはあれだけ前世であこがれていた魔法がある。そして彼にも抜群の魔法の才能があった。マーレン族は、その魔力を使って、オーテムという魔術人形をつくる。オーテムというのは、木でつくられたゴーレムのようなものだ。そして、この世界の住人は普通に魔法を使う。アベルはオーテム狂と言われるくらい、このオーテムづくりが大好きなのである。
マーレン族では16歳が成人年齢のようだ。そして儀式で使われる嗜好品は香煙草(タバコのようなもの)成人の儀では自分で栽培した香煙草を吸おうとするが、ここにお邪魔虫が現れる。香煙草の栽培・流通を事実上独占しているカルコ一族である。
アベルが村の実力者に一泡吹かせるのは痛快だ。でも、年齢差5歳以下なら兄が成人したら妹と結婚するのが一族のきまりだとか、わが国でも昔は兄弟婚はあったが、あれは同母でないという制約があった。古代エジプトでは同母でも結婚していた。いや妹のジゼルは可愛いんだけどね。でもちょっと違う。
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