文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

秋田大学通信教育2科目試験問題が返ってきた

2020-07-13 16:16:27 | 秋田大学通信教育

 秋田大学通信教育の「材料工学概論」と「応用化学概論」の学習単位認定試験問題が返ってきた。結果はそれぞれ92A、93Aである。それぞれ2単位なので、既習の9単位を加算すると13単位となる。終了要件は10単位なので、これで、終了が確定したことになる。次は、地球科学コースを申し込むことを現在検討中である。あと残るは提出済の「資源開発工学」の学習単位認定試験問題と、「機械工学概論」の報告課題以降だが、既に終了は確定しているので、あとは気楽にやりたいと思う。

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レインツリーの国

2020-07-13 09:18:41 | 書評:小説(その他)

 

 主人公は向坂伸行(さきさかのぶゆき)という会社員。大学を卒業して入社3年目である。昔読んだラノベが気になり、その作品の感想を求めて、あるブログに行き当たる。そのブログの名は「レインツリーの国」。運営していたのはひとみという女性。

 伸行は、そのブログの管理人に向けて「伸」というHNでメールを送る。これが伸とひとみの出会いの初め。

 メールのやりとりをしているうちに二人は実際に会うことになる。彼女は、映画は字幕付の洋画でないといけないと言い張り、エレベーターで定員オーバーのブザーが鳴っても知らん顔をしている。メールをやりとりしていた時は、聡明さが伺えたのに、そんな彼女の態度に、伸は腹を立てる。

 実はこれにはある原因があった。2人は、ぶつかりながらもしだいに距離を詰めていく。そう一言で言えば、この作品は二人のラブストーリーなのだ。

 レインツリーとはアメリカネムノキの別名。ひとみ的には、レインツリー=ネムノキ。その花言葉は、「歓喜」、「胸のときめき」。つまり「レインツリーの国」とは「歓喜の国」、「心ときめく国」という意味だ。それは、ひとみがあこがれた世界。(p219)

 有川さんの作品らしく、最後には甘い甘い読後感が残る。

 

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

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嵐の守り手1.闇の目覚め

2020-07-11 09:31:52 | 書評:小説(その他)

 

 珍しいアイルランドのファンタジー。舞台はアランモア島。この島は、時が何層にもなっている。この島に夏休みを利用して、姉のタラとアイルランドの首都ダブリンからやってきたのがフィオンという少年である。ちなみに、アランモア島もアイルランドの西にある実在の島である。

 訳者あとがきによれば、本作は、三部構成が予定されているものの第一部ということで、既に原書第二巻は刊行されており、来年3月には第三巻も刊行される予定だという。

 この闇とはアイルランド神話に出てくる戦いの女神モリガンだ。対するはアイルランド神話の最高神ダグザ。しかし、この作品の中では二人とも魔導士という設定になっている。モリガンは長い年月復活の時を待っている。目覚めてはいるが完全に復活はしていないようだ。このモリガンの復活を阻止するというのがこの作品のテーマのひとつだろう。

 これに対して、モリガンを復活させようとしているのが、ソウルストーカーと呼ばれるモリガンの手下。アイヴァンという男だ。

 タイトルの嵐の守り手とは、キャンドルの中に天気を封じる力を持つようだ。ついでにその時の時間も。これが本作品では、かなり大きな働きをする。

 しかし、一巻に出てきた伏線の多くは回収されていない。特にギフトに関する部分。おそらく次巻以降に回収されるものと思うが。この島には、いくつかのギフトを与えるものがあるが、フィオンの挑んだのは海の洞窟だけだ。姉のタラを救出するという流れででてくるのだが、別に何か力を得た訳ではない。

 二つ目のささやきの木も出てきたが、キャンドルに封じられた、別の時間での出来事だから、フィオンがこの時間の中で直接体験したわけではない。あと二つあるが、これらは名前しか出ていないのである。

 全体を見渡せば、フィオンが嵐の守り手として成長する物語というところか。これからどう展開していくのだろう。

「ぼくが、<嵐の守り手>になったの?」「おまえが、<嵐の守り手>だ」祖父はそういうと、ぎゅっとフィオンの手をにぎった。(pp329-330)



 それにしてもフィオンが嵐の守り手になったら、島にずっといなくてはならないので、学校の方は大丈夫かとつい心配してしまった。

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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少年、ちょっとサボってこ?(3)

2020-07-09 08:44:46 | 書評:その他

 

 

 ガス会社の小さな営業所に勤めるサボり上図のお姉さん、桐切沙織と、多感な思春期の中学生二宮雄介の物語。

 雄介は、お姉さんと関わってはいけないと思いながらも、彼女のペースに巻き込まれていく。そしてそこは思春期の男の子。お姉さんに対して、ちょっとした恋心も芽生えている。いやあ、青春だねえ~。

 なにしろ、母親が任されている店で、お姉さんが他のお客と騒いでいると、どんどん不機嫌になり、お姉さんを店から連れ出してしまう。

 初めて買ってもらったスマホで撮ったお姉さんとの2ショットを消さずに残しておこうと思ったり。

 お姉さんといっしょにいて楽しいと思ったり、お姉さんのことを考えるとつい顔がほころんだり。

 でも、お姉さんに、「どうして僕に構ってくれるんですか?」と聞いたとき、「かわいい甥っ子」、「子供とか好きだし」、「少年は弟」とか言われてショック。お姉さんとの電話を切ってしまう。しかし最後にお姉さんは、「最初はそれだけだったけど 今は・・・」って大事なことを言いかけてるんだけど。最後まで聞けばいいのにと思ってしまう。

 思春期の少年が綺麗なお姉さんに恋心を抱く。そんな男の子の心理がよく表れていると思う。

 

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

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旅日記02 昭和十三年

2020-07-07 08:32:47 | 書評:その他

 

 本書はタイトルの通り、昭和13年の山頭火の旅日記の2冊目である。前作では、西は九州から東は東北まで、かなり広い範囲を旅していたが、この旅日記で描かれるのは、山口県と広島県。この年は近場しか行っていないようだ。

 この年、山頭火は7年間住んでいた小郡(現在の山口市小郡)の「其中庵」が老朽化したため、山口市湯田温泉に移り、「風居庵」を結んでいる。彼の突然の死の2年前のことだ。次の年には彼の対の住処となる愛媛県松山市に移住しているので、湯田温泉に住んでいたのはごく短い期間だ。湯田温泉に移った月は色々調べても分からなかったが、5月28日の日記に、広島方面に行くのに四辻駅から乗ったという記述がある。四辻駅というのは、山陽本線で小郡駅(現新山口駅)からひとつ東側になる。湯田温泉に住んでいるのなら、湯田温泉駅もしくはその周辺から乗るだろう。

 しかし、7月6日の日記には、湯田はよいとこという記載があるので、もう湯田温泉に住んでいたようだ。ただバスで山口に行ったという記載がいくつかあったので、「歩けよ!」と思った。私も湯田温泉から山口まで何度も歩いたことがある。小郡からだとちょっと遠いが、湯田温泉から山口までは歩けない距離ではない。貧乏暮らしで、行乞と支援者からの援助に頼っていたのなら、節約できるところは節約しろよと思ってしまう。

 彼の人生には死が影を落としている。

岩国の町へはまはらないで愛宕村を歩いた。山のみどりがめざましい、おゝ、あの山がそれか、あの山で弟は自殺したのか。弟よ、お前はあまりに弱く、そしてあまりに不幸だったね!



 弟が自殺したのは、もう20年以上前である。だがずっと彼の心には弟の自殺が引っかかっていたのだろう。

 こういう一節もある。

死ぬにも死ねないみじめさである。
☆☆☆
※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

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図解 渋沢栄一と「論語と算盤」

2020-07-05 08:58:22 | 書評:ビジネス

 

 2024年度上期を目途で発行される新紙幣の1万円札の肖像に使われる渋沢栄一。名前くらいは知っていても、どんな人かと言われると意外に知らないものだ。本書は、彼の生涯と主要な著書「論語と算盤」を紹介したものである。ここで、「論語」と言えば孔子の教えを期したものだが、「算盤」というのは経済という意味らしい。

渋沢栄一は、1840年(天保11)、武蔵国の血洗島村(現在の埼玉県深谷市地洗島)の豪農の子として生まれた。家は藍玉の製造販売で財を成し、栄一も小さなころから英才教育を受けた。

 しかし、江戸時代といえば「士農工商」の時代。一方的に代官に御用金を申し付けられ、「能力のない人間が身分だけで上から物を言う」理不尽さにバカバカしくなり、倒幕を目指す。

 クーデターを計画したものの、その計画が頓挫し、御三卿の一つ一ツ橋家の家老並だった平岡平四郎のつてで、一ツ橋慶喜の家臣となる。ところがその慶喜が15代将軍になってしまう。

 彼がフランス万博に行っている間に、大政奉還が行われ時代は明治に。ところが大隈重信により、明治新政府に誘われ、大蔵省に勤めることになる。しかし政府高官と対立し、民間に転じた。

 倒幕を目指していた人間が、いつの間にか幕臣になり、そして明治新政府に仕え、民間に転じて色々な分野で活躍する。そういったところに、運命の面白さを感じてしまう。

 その栄一が、指針としたのが論語だ。私など論語と言うと古臭くて読む気がしないものだが、当時の教養人には必読の書だったのだろう。もっとも、論語を解釈したのは栄一であり、彼の思想が大分入っているのではと思う。要するに、ある書から何を学べるかは、読み手次第だ。別に論語でなくても仏典でもよかったのかもしれないが、栄一は僧侶でないので、論語を学ぶ方が一般的だったのだろう。
 
 新一万円札の顔となる渋沢栄一に興味がある人に勧めたい一冊である。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

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見上げると君は(1)

2020-07-03 10:04:42 | 書評:その他

 

 

 ちょっと気になる漫画を見つけた。低身長男子と高身長女子とのお話。たぶんラブストリーだと思うのだが、まだ1巻しか読んでないので断言できない。

 男子の名前は渋木優希 ちなみに、初めて見たときは女子と間違えられるくらい可愛らしい。さすがにスカートは履かないが、私服も中性的な感じだ。

 そして女子の名前は高峯千賀子。ストリート・ミュージシャンで、失恋で落ち込んでいた優希を励ますために曲を演奏する。高身長でカッコいいが、実はかわいいものにあこがれている。優希は、最初千賀子をかっこいいお兄さんだと思っていた。でも千賀子には魅かれたようで、「ぼく男の人いけるかもしれない」と、親友のシュージに行っている。

 千賀子の方は、優希のことを可愛らしい小学生男子だと思っていたが、実は二人は同じ高校の同級生だった。ふとしたことで知り合った二人だが、このあとどう展開するのだろう。

 なお、優希の歳は17歳で、「一緒のクラスだったら・・・よかったのに」という優希に千賀子が「なろうよ来年一緒のクラスに」と言っている。来年も高校に在籍しており、年齢が17歳ということから二人とも高2だろうと思う。

 昔は3高という言葉があった。高身長、高収入、高学歴という意味だ。理想の男の条件である。大体自分のことは棚に上げる女子がずうずうしくも言っていたような覚えがあるのだが。今はどうなんだろう。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

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半七捕物帳 47 金の蝋燭

2020-07-01 09:45:58 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 最近半七捕物帳づいている気もするが、これもその中の話の一つだ。やはり、聞き手のわたしが半七老人に昔の話を聞くという体裁になっている。

 1855年(安政2)江戸城の御金蔵が、藤岡藤十郎、野州無宿の富蔵の二人によって破られ、4千両の小判が盗まれたという事件が起きた。

 その年両国橋から女の死骸が上がる。女は風呂敷包みを大事そうに抱えていた。その風呂敷包みから出てきたのが5本の蝋燭。この蝋燭が異様に思いので、変だなと思って人足の一人が一本をそこらの杭にたたきつけると、芯が金の延べ棒だった。これは江戸城の御金蔵破りと何か関係があるのかと緊張した半七だが、調べていくうちに実は全く無関係なことが分かる。

 実は、浅草の田町で金貸しをしている宗兵衛の女房の自爆テロだった。宗兵衛にお光という若い女ができたことに嫉妬した女房が、亭主の旧悪を暴くために、証拠の蝋燭を持って、大川に飛び込んだのだ。

 それにしても女の執念は怖い。半七は、子分の幸次郎にこう言っている。

「自分はひと思いに死んでしまって、あとに残った亭主を磔刑か獄門にでもしてやろうという料簡だろう。女に怨まれちゃあ助からねえ。お前も用心しろよ」



 ところで、宗兵衛の旧悪というのは、中間風の旅の男を殺して持っていた蝋燭を奪ったことだ。芯が金無垢の蝋燭というのは、どうも大名から江戸の役人たちに送る賄賂だったらしい。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

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