小雨、24度、99%
桜が満開に時期に、日本に戻りたいなと毎年思います。今年は、月に一度帰国しているにもかかわらず、その桜の一番きれいな時を逃してしまいました。まだ息子が小さくて、東京に住んでいた頃のことです。我が家から一歩道に出るとお向かいの玄関先の桜が、坂のある道沿いの家々に桜の花が見られます。朝息子を幼稚園に送って行くのは、犬の散歩も兼ねていました。息子を幼稚園に入れたあとは、てつという名前の犬と二人、桜咲く公園を散歩します。あの頃は公園にも犬が入ることが出来ました。そんなに桜で有名な公園ではありませんが、多摩川を見下ろす高台にあるその公園の桜は見事でした。早朝、夜中に通れば、うっすらと桜が匂います。あの頃の毎年の桜が、もしかしたら、私にとって一生分の桜だったのかな、と思えるくらい桜を身近に感じていました。
でも、3月4月にかけては、桜ばかりが花ではありませんね。香港にいると、四季の花の移り変わりに疎くなってしまいました。一年の4分の3も咲き続ける花がある土地です。福岡では、日当りのいい場所のツツジは満開でした。香港のツツジの倍もある大きさです。
コデマリが、 垣根に咲く花だなん忘れていました。花市にほんの僅かの間だけ入って来る買ってくる花だと思い込んでいましたからね。
アメリカンハナミズキの花です。まだ、低い木なのでこうして写真が撮れましたが、とても高い木になるようです。土佐ハナミズキより花が小振りでしょうか。
この花と見出し写真の花の名前が解りません。どなたか教えてください。
花を見て怒る人はいないでしょうが、この季節の新緑は、花とは違った美しさを感じます。桜が終わったあとの桜の新芽、柳の柔らかな新芽。 実は香港には、モミジがありません。秋のモミジもきれいですが、新緑のモミジはまた別の趣です。小さな種がもう付いています。葉の形も可愛いモミジです。
考えてみると、昨年もこの時期に帰国しています。でも、これほど花や緑を思う間のない帰国でした。花や緑を愛でるのは、心の余裕が必要なのですね。来月もまた日本です。実家の荷物の搬出で、私の心は余裕がなくなっているはずです。今回の帰国、短い時間でしたが、きっと神様がくれた余裕の時間だったと思っています。