曇り、23度、93%
昨日のことです。FBで、犬の後始末をしない人には、罰金を科してそのお金を保護犬に利用したら、などという意見が出ていました。つまり、後始末をしない人がいるので、始末をしている人も含めて犬の飼い主は、傍目からの迷惑を被っているわけです。罰金をとるのはどの自治体が管理するとかで、難しいでしょうが、犬の後始末が出来ない大きな理由のひとつに、日本中から消えてしまった、街中のゴミ箱があると思います。
日本に帰ると、ちょっと手を拭いたティッシュを捨てる場所もありません。バックの中に溜めて家に持ち帰ります。爆弾テロが、ゴミ箱がなくなった一因だと聞いています。犬の後始末だって、すぐに捨てる場所があれば、徹底するかもしれません。あれを持ったまま人と立ち話をしていても、プーんと匂いますからね。
香港、ポイ捨てが得意な人が多く住む街です。こんなにゴミ箱が多くなかった以前は、きれいなお姉さんがパン屋の袋をぽいっ。トラックの運転のお兄さん、ジュースの入れ物を窓からぽいっ。でした。10年前のサーズ以来、まず市民の意識が変わりました。町中の衛生状態は、昔を知る人に想像もつかない程よくなっています。
犬を飼うということが、こんなに当たり前になったのはつい最近のことです。ですから、犬の後始末の歴史も短いわけです。まず、放置した場合、現行犯で$1500の罰金です。 犬が多く散歩するところには、こういうポスターや標識が出ています。 場所があるところでは、 犬専用のトイレがあります。モモさん、ここはお気に召さないようで、一度も立ち寄られません。そういう犬たちのために、後始末専用のゴミ箱が設置されています。 香港、犬の80%近くが飼い主との散歩ではなく、お手伝いさんと散歩をします。お手伝いさんの大半がフィリッピンの出身です。このゴミ箱の一番下はタガログ語が書かれています。もちろん普通のゴミ箱に捨てることも出来ます。 最近はこんな大型蒐集箱も登場しました。何処にでもあるわけではありません。犬が多く散歩する場所に、間隔を置いて設置されています。
この中のものは、一日2回道路の掃除をしてくれる人が、回収して行きます。回収が滞っていると、表記されている電話に知らせると回収されるそうです。
まだ、$1500の罰金をとられた人を知りません。肝心なのは飼っている人の意識でしょうが、持って回らなくての捨てることが出来る環境も大事だと思います。
さあ、いよいよ高温多湿の季節が到来する香港です。大きい方ばかりか、おしっこだって匂います。犬たち皆さん同じ場所でしますからね。モモさんなんか、あちこちでマーキング。香港、お散歩のときペットボトルに入れた水を持参します。おしっこの匂い消しに使います。うっかり忘れると、周りの人に白い目で見られているような気がします。