チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

うこん

2013年12月16日 | 日々のこと

雨、14度、96%

 日本のドラッグストアーに行くと、うこんのコーナーがあります。お酒を飲む方のためにうこんがいいといわれはじめたのはいつごろからでしょうか。20年ほど前、香港の今はなくなった大丸の食品売り場で、うこん茶というものが売られていました。読み間違いそうなその名前を見たのが、うこんを知った初めだとばかり思っていました。ところが、うこんは、日本では馴染み深いものだと知ったのはそれからあとのことです。

 日本人の大好きなたくあんの黄色、カレーの黄色、漆器を包む黄色の布はうこん染めの布です。なーんだ、我が家のスパイス棚にもいつもあるターメリックがうこんでした。インド料理を自宅で作るので、ターメリックは常備されています。そのターメリック、香港ではインドのものとパキスタンからのものが手に入ります。私がいつも買うのは、パウダー状のものですが、インド料理の食材店の店先には、しょうがのような形のうこんの根っこが売られています。しょうがと違うのは、身の色がきれいな黄色です。

 先日、日本に帰国したおり、友人がうこんの根っこをくださいました。お酒を飲む機会が多い我が家の主人のためです。薄く切って、充分に乾燥させてミルにかけるとうこんの粉末になるからねと、何度も念を押してくれました。香港に戻り、早速、薄切りにしたうこんを除湿器のかかった部屋に置きました。薄く切っているので、意外にはやく乾燥します。それでもだめ押しに、パンを焼いたあとのオーブンの余熱で乾燥させました。 カサコソ音がします。さて、バーミックスにかけましょう。 バーミックスのスーパーグレイダーにパウダーディスクを付けるときれいな粉末が出来ます。しかもあっという間です。バーミックスが苦手な私ですが、このパウダーディスクだけはよく使います。 出来上がり。

 日本に帰ると、うこんのサプリメントを主人のために求めます。秋うこん、春うこん、沖縄のものが良いものだといわれます。私の知っている若いお嬢さんたち、お酒を飲む前は、「うこんの力」を飲むのだといいます。そんなことを言っている私も、毎晩ワインをいただきます。私は、台所にあるスパイスのターメリック(うこん)を毎朝ひとなめしています。ひとなめするおかげで解ったのですが、インドとパキスタンではうこんの味や色が違います。もちろん料理に大事な香りがまた違います。うこん自体は辛みを付けるメインの香辛料ではありません。色と香りです。時に、甘みというかまろやかなうこんに出くわします。そうかと思えば、乾燥したような深みのないうこんもあります。色も、カナリアイエローから橙色まで様々です。

 この日本のうこん、福岡の産です。香りは爽やか、香りと同じく色もきれいな黄色です。ひとなめすると、しっかりした刺激的な味がします。インドやパキスタンのものよりシャープな味です。

 うこんは、肝臓ばかりか脳にもいいそうです。うこんで染めた黄色い布は、漆器の虫除けだと聞いたことがあります。日本の温かなところでは自生しているそうです。葉っぱもしょうがそっくりで白い花をつけるそうです。いただいたうこん、インドのものなどの半分の大きさの可愛いものでした。面倒なので、皮も付けたまま粉にしましたが、しばらくこの福岡のうこんを楽しませてもらいましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする