曇り、12度、68%
香港は、日本が冷え込んだ3日あとぐらいから気温が下がります。と言っても、10度を切る位です。雪などは降りません。寒くなると、もともと亜熱帯の人たちですから、それはそれは服を着込みます。10年以上前までは、コートを着るような寒い日が一年のうち10日ほどはありました。やはり温暖化でしょう、私など、コートを香港で着ることが無くなりました。街を行く人たちも、ダウンコートが安く手に入るようになったここ2、3年は、みんな暖かそうな格好をしています。
寒いのは嫌ですが、着膨れると家の仕事など一向に進みません。なんだか脇の辺りがモコモコします。ヒートテックなど保温性の高い素材の開発が進んで、これまた安く手に入ります。でも、私は未だに一番暖かいのはシルクとカシミヤだと思い続けているような人間です。
寒さの調整に、ベストというかチョッキのようなものを、よく着ていました。スタイルとしては男性がスーツの下に着るようなものです。ところが昨年、ムートンのベストを買いました。さすがに、厚みがありますから、ジャケットの下には着られません。ところが、ジャケットの上には着ることが出来ます。コートの中にも着られます。重ね着しても、袖から脇にかけての重みもありません。袖の部分がかさばると、重たい荷物を持つ主婦としては不便そのものです。写真向かって左が、マルニのムートンのベストです。マルニらしく、後ろ姿はやや膨らみがあります。
ジャケットの下に着ることが出来るベストを探していました。モンクレーの冬用のベストは、厚みも外素材もがっちりしています。ところが、春夏物で出ていたダウンのベストは、とても薄く出来ています。フードも付いていません。ユニクロの同じようなベストと違い、袖ぐりの始末がきちんとされています。香港にいますから、春夏にこんなものを着ようとは思っていません。秋口から、このモンクレーのベストは大活躍です。
写真右が、モンクレーのベストです。細身ですが、ジャケットの下にも、上にも着ることが出来ます。しかも、黒に近い紺です。これは私にとって大助かり、合わせ易い色です。日本に帰る時は、大いに重ね着をしますが、このふたつのベストのおかげで、随分と身軽になりました。
これから年末の大掃除の季節、頼れるベストを一枚はおるだけで、動きがきっと楽になると思います。