晴れ、13度、63%
小さな小さなお豆、黒あずき。初めて見ました。 日本からのお土産です。普通の小豆の3分の一、大納言の4分の一ほどの小さな小豆です。沖縄産と書かれています。
豆類が大好きです。甘く煮るお豆が主流の日本ですが、お豆を主食とするベジタリアンたちの料理や、スープにお肉との煮込み、サラダやカレーにもお豆を使います。お豆も形ばかりでなく様々な味、香りがあります。それに、お豆は次世代の卵です。栄養価が高いのはもちろんのこと。
初めて見た黒あずき、早速炊いてみました。もちろんゆで汁は真っ黒、匂いがあずきのそれより野性的です。何かの匂いに似ているのですが、思い出せません。一時間も煮たでしょうか、一粒、口に放り込みました。ちょっと硬めの皮の下から優しいあずきの味がします。あずきより個性的です。さて、何を作りましょうか?袋にはおはぎやお団子にと書かれています。餡にするのは、もったいない。ちょうど、日本のおいしいカボチャもあります。冬至ですし、いとこ煮を作ってみました。普通のあずきなら、カボチャと同じような食感ですが、皮の硬さや香りから、黒あずきは、従兄弟よりちょっと遠いはと従兄弟のようです。
一度、煮こぼしているにもかかわらず、皮の色素がカボチャにまで移っています。カチカチと噛みしめながら食べていると、この匂い思い出しました。紅米の香りです。きっと、黒や紅の色に由来する香りに違いありません。
沖縄の特産物かと思いきや、日本全国で少量作られる中国原産の豆だそうです。沖縄では、祝い事の料理に使われている縁起物のお豆です。紅米と同じ匂いがしたその張本人は、アントシアニンでした。アントシアニン、花の色を青く改良する時に使われると聞いたことがあります。抗酸化作用もあるとのこと、冬至に縁起のいいものをいただきました。
日本中にも、もちろん世界中、知らないお豆がまだ一杯あります。新しいお豆との出会いも、私の楽しみのひとつです。