晴れ、15度、72%
主人が、急に甘い物ない?と尋ねます。あいにく、頂き物のお菓子も作り置きもありません。でも、冷凍庫にこしあんがあります。こしあんを解凍して食べたら?とこれまたジャムをそのまま食べる私の失言、主人は怪訝そうに私を見て黙っています。まあ、手間がかかること。あんこで何を作ろうか?手っ取り早く、あんぱんを。
あんぱん、クリームパン、ジャムパン、なんだか日本的ですが、ラズベリージャムを入れた揚げパンがウィーンでは有名だと聞きました。クリームを入れたパンは、日本のそれとはちょっと味が違いますが、肉まんの中身がクリームバージョンが香港にあります。それに日本のパン屋が多い香港です、あんぱんはどこにでも手に入ります。パンの中に甘い物を詰める、片手で食べる気安さがあります。
銀座の木村屋のあんぱんは、酒種、酒粕が酵母の代わりですから、パンがフワッと酒の香りがします。あの香りとあんこ、そして、桜の塩ッ気がなんともいい塩梅にお腹に納まります。芥子が粒あん、桜がこしあん。でも、我が家の冷凍庫には、こしあんしかありません。芥子も桜も食べたいしね。
そこで、中身はこしあん、外の飾りは二種類、桜と芥子にしてみました。 真ん中のおへそが盛り上がってしまって、残念、桜に焦げ目が付きました。酒種ではなく、普通のイーストです。
さて、主人、2つを見比べながら、こしあんにするか粒あんにするか迷っています。中身は同じよ、と言うと少しがっかりしていました。 あんこはしっかりと端まで入っています。
私の作るあんは甘みが少ないのですが、日本のあんはお菓子もパンもしっかりとした甘さがあります。ちょっと気の抜けたようなあんこですが、この甘さならかえっていくつでも食べられます。もちろん、モモさんにもちょっとあげました。