晴れ、9度、52%
ローストチキンのお腹に詰めるものに毎年頭を痛めます。私は普通のブレッドクラムやチキンの内蔵を詰めたものが好きですが、主人がどうもお好きではありません。詰め物をするのとしないのでは、焼き上がりの姿が違います。やはり丸々としたローストチキンは最高です。昨年は、マッシュルームばかりを大量に詰め込みました。これまた、きのこの香りで美味しかったのですが、物足りない。そこで、 今年は、真空パックされ、そのまま食べられるフランスの栗とマッシュルームを半々にしてみました。
フランスの栗は、日本の栗とちょっと食感が違います。日本の栗のホロッとした栗でなく、もっとねっとりとした感触です。色も、やや茶色で黄色くはありません。ここ中國の栗は色も食感もそのちょうど中間です。このフランスの栗を食べる度に、モンブランもフランスの栗と日本の栗で作ったものでは、味が違うだろうなと思います。私は、どちらの栗も甲乙付け難く、美味しいと思います。
ハーブと一緒に炒めたマッシュルームと栗をお腹にギュウギュウ詰めて焼きます。焼き色、皮のパリパリが身上のローストチキンです。足しげく、オーブンを覗き込みます。だんだんに、チキンが丸く膨れてきます。ローストチキンやローストターキーが、パサパサで美味しくない、というのをよく聞きますが、焼き上がりのチキンもターキーも、ジューシーな身でそれはとても美味しいものです。焼き上がって、5分ほどは切り分けずに落ち着かせます。それ以上時間が経つと皮は湿っぽくなり、がっかりしてしまいます。つまり、焼き上がりを、ガツガツ食べると美味しいということです。中の栗も、じっくりと火が通ってマッシュルームといい相性です。
栗が、半パック残ってしまいました。マロンピューレもいいなあ、色々考えましたが、手っ取り早くカトルカールに混ぜて焼きました。パウンドケーキとも言われるバターケーキは、卵の殻付きのままの重さを基準にします。卵二個で100gなら、粉も、砂糖もバターも等量、100g使います。でも、実際このレシピーだと甘すぎると思います。重いケーキのように思われるバターケーキですが、バターを泡立てる位の気持ちで、ホイップすると、随分と軽いケーキに焼き上がります。 ストレートのコーヒーか濃いめに入れたアッサムティーが合いそうな、栗のカトルカールです。