曇、20度、95%
我が家のモモさん、全天候型散歩犬、たとえ、雨が降ろうが、台風のシグナルが出ていようが、お散歩に行きたがります。お散歩イクオール、トイレです。こればかりは生理現象ですから、お付き合いしないわけにはいきません。雨の日も風の日も、決まった時間にお供をします。
ところが、我が家ときたら斜面に建っているものですから、一旦外に出ると、上がれば下りる、下がれば上がる、坂道の上り下りです。寒い間は、ラバーソールの紐靴をはいてお散歩に出ます。だんだんと暑くなってきました。足をしっかりと包む靴なんて、もう履いてはいられません。サンダルの季節の到来です。私がサンダルを履くのは一年のうち、7ヶ月半。女ですから、普段以外の外出時にもそれなりのサンダルやミュールを履きます。一年の半分以上は、足は解放されるわけです。
そうは言っても、坂の上り下り、雨が降るし、霧もかかって地面は自然結露しています。まずは滑らないことが散歩の時のサンダルの条件です。ここ数年の流行のビーチサンダルでは、足元が覚束なく感じます。お出かけ用の華奢なサンダルでは、モモさんの踏ん張りに対抗する力が足に入りません。モモさんが来る前から、散歩用のサンダルは、カンペールのものでした。スペインのこの靴メーカーは、形も靴底の模様にまで、独特な味わいがあります。紐靴の靴底のラバーは、とても重たくて、あれには閉口した覚えがあります。サンダルは、そこまで重くありません。5年ほど履いた2代目のカンペールのサンダルを始末したのは、昨年の11月のことでした。もう、靴底が随分薄くなっていて、滑り易くなっていました。
暑くなって来たので、5年ぶりにカンペールのお店に出向きました。日本のカンペールの店ほど種類が豊富ではありません。スペイン、マヨルカ島の市場のかごのようなバックなどはなく、靴だけです。
今年選んだのは、 私にしては珍しいオレンジです。靴底が一番軽いタイプです。実際の足よりひと回り大きな形なので、坂を下っていてもつま先が前に出る心配もありません。一番嬉しいのは、くるぶしをしっかり固定してくれるバックベルトです。これは足の疲れを減らしてくれます。
流石にこれを履いて町中には出向きません。せいぜい下の市場止まりです。でも、散歩とその市場というのが、私の基本。つまり、この靴にこれから数年一番お世話になります。
靴持ちの良い私です。長い靴は20年近くも履いています。ただ、散歩用の靴と走る為の靴だけは、消耗品です。好きな靴は大事に長く履きたいと思います。カンペール、今はベトナムで靴を作っているようです。
少し雨が降り出しました。オレンジの色で気持ちも明るく、モモさんとお散歩に出かけます。