曇、23度、91%
芥子と名のつくものが好きです。日本のツンと鼻に抜ける芥子から、ややまろやかなイングリッシュマスタード、フランスのマスタードの粒入りマスタード、果ては、黒いマスタードシードにインドのマスタードオイルまで常備しています。おでんや餃子ならやっぱり日本の芥子。ここ香港の芥子は、ちょうどイングリッシュマスタードと日本の芥子の中間くらいです。サンドイッチにはやっぱりイングリッシュマスタード。それに比べてフランスのシード入りのマスタードは、辛みも違えば香りも違います。同じマスタードシードを使っているとは思えません、とてもまろやかで、ツンと来ないのです。それもそのはず、フランスのマスタードは白ワインやビネガーで溶かれているからだそうです。
昨日から、香港はイースターの四連休に入りました。中国返還前からの祝日です。昨日はグッドフライデー、キリストが処刑された日です。グッドフライデーには確かお肉を食べてはいけなかったな?とうろ覚え。まあいいわと、ステーキにする事にしました。お昼に少々食べ過ぎた主人と私、お肉の付け合わせは、軽いものにしようとマッシュポテトを作ります。
マッシュポテトも、年齢とともに作り方が変わってきました。バターたっぷりだった頃から、マヨネーズやサワークリームを入れていた頃、油も塩分も控えめにと最近は粒マスタードだけで作ります。ポメリーの壷入りのマスタードを使い切ったので、目先を替えて求めて来たのが、カシスマスタード。
なにぶんにも、マスタード=黄色のイメージとは違います。カシスのきれいな赤い色。味も香りも粒マスタードによく似ていますが、ややカシスの爽やかさが加味されています。なんといっても色が可愛い。 ただマッシュしただけのポテトの適当に混ぜてみます。お皿の上にグリーンのお豆と並ぶこのマッシュポテト、なかなかのアクセントです。
簡単にゆで卵にだって付けて食べます。もちろんドレッシングを作ってもほんのりピンクに。
このカシスマスタードはディジョンのファロ社のものです。ディジョンは、芥子だけでなくカシスでも有名な街だそうです。芥子と果物を合わせる、こんな発想やっぱりフランス人だわ。
日本でも一瓶300円ほどで売られています。