曇、22度、93%
イースター4連休の最後の昨日、天気予報が外れて小雨にどんよりと曇った一日でした。そのうえ、主人まで予定変更で一日家にいることになりました。まあ、こういう日は一日ゴロゴロしているのが一番、と決め込みます。思ったより主人が早く起きてきました。リビングで何やらPCで仕事を始めます。いそいそと、主人のベットを整えて、流しも放ったまま、主人のベットの上にと上がります。
主人のベットが我が家の中で一番広いスペースを占めています。この上なら小さなお供のモモさんが少々暴れても、私が何を散らかしても気になりません。お供を従えて、ベットの上でゴロリ。さて、今日は一日ここで本を読むことにします。いえ、私はよほどのことが無い限り、ソファーかベットでごろりとなって本を読みます。机に向かって本を読むなんて滅多にありません。小さい頃から寝て本を読むことは禁じられていました。18で実家を出てからずっと、ベットでごろりと本を読むようになりました。
ベットへのお供は、モモさんばかりではありません。 読みかけの本だけでなく、辞書に辞書を見る為のめがね、地図帳を携えてベットによじ上ります。調べごとがある時、手元にめがねと辞書と地図帳がないと、起き上がらなくてはなりません。面倒です。時間どきには、おやつにお茶も持ってベットの上に。これで、2時間は安泰。
私がずっと使っている地図帳は、高校の時のものです。昭和47年発行、二宮書店から出た地図帳をそろそろ40年近くも使っています。ロシアではなくソビエト連邦です。つまり旧世界地図です。世界地図が変わり始めた頃から、新しいものを買おうかおうと思ってきました。ドイツだって、この地図では西と東に分かれたままです。本屋で見る地図帳は、やたらに厚いものばかり、寝て見るには腕の力が必要です。結局、新しくしないまま今に至ります。辞書の方は革表紙にも関わらず、ページが抜けて来たので20年ほど前に買い替えました。
この地図帳、中を見るとおかしくなります。高校の地理での書き込みが一杯です。木材の集散地だとか、綿工業だとか書かれています。40年前のことですからこの地図の書き込みにはIT産業の中心地なんていう記述はありません。古い地名、古い国名、確かに買い替えなくてはならないのですが、機を逸しています。実家を離れて以来、私とずっと一緒にいるのは4冊に辞書とこの地図帳です。沢山のことを教えてくれました。この40年、行った土地も随分増えました。高校の頃の私は、きっとこの地図帳を見ながら、いろいろな土地やそこに住む人のことを想像していたに違いありません。若い時の私の夢が一杯詰まった地図帳です。
セロテープで補修されていますが、まだ使えますよ。それに、まだまだ私の夢が詰まっています。今しばらく、私のお供をしてください。