曇、21度、88%
白黒紺のTシャツ、白黒紺のポロシャツ、白黒紺の丸首のカーディガン。トップはこれに黒か紺のジャケットがあれば、私は充分。寒い時はこれにジーパンを合わせる、ところが夏になると香港の暑さでは、ジーパンがはけません。まるで蒸し風呂状態になります。家では短パンで済ませていますが、外に出る時はやはりスカートに。
スカートといっても千差万別、裾さばきの良いやや裾広がり、私の体型、腰から下が完全にストンとしていますから、フレアースカートを腰のある生地で作ったものはふっくらと見せてくれて好きな形です。15年ほど前miumiuで見つけた巻きスカート、無地のコットンギャバで出来ていました。体をひとつ半包み込むゆったりした布遣いです。紺、茶、白とあったうち紺と茶色を求めました。白のスカートは私のマストアイテムで沢山もっていたからです。以来、この2枚のスカートは夏中フル回転。旅行に行く時も機内でウトウトしても足元のお行儀悪さが見えません。でも、流石に夏場の紫外線にやられて色が褪せ始めました。それでも履いていると、主人にみっともないので捨てなさい、とまで言われました。そこで、この頭をフル回転させて思いついたのが、リメイクです。同じような生地を見つけて作ってもらうことにしました。
香港は、いい生地が見つかりません。質も柄も良くないのに値段ばかりは高いのです。日本に帰っても、布地などゆっくり見に行く時間はありません。それでも、この5年間に同じ形で5枚ほど作ってもらいました。作ってくれるのは、寸法直しを20年以上も頼んでいるお店です。長い付き合いなので、こんな無理も聞いてくれます。先日、IKEAに行きました。IKEAには紙ナプキンの補充と新柄の布をチェックに行きます。布も、最近では私の好きな柄や色が見つからなくなりました。ちょっと目に留まった黒の大きな格子と紺のちいさな格子、布を引っ張り出して鏡の前で自分に当ててみました。IKEAのお姉さん不審そうに見つめています。うん、スカートにいけるわ、というわけで、布を買い求めました。
元miumiuの巻きスカート、体をひと回り半包み込むばかりか、周りに大きなフリルがずっとついています。普通のスカート地の倍以上の布が必要です。でもIKEAの生地ですからひとつのスカートに1000円もかかりません。寸法直しの店に行くとご夫婦してまたかと笑っています。ここで作ってもらうのに、ひとつ8000円もかかりません。占めてひとつのスカートで9000円弱。安いというわけではありませんが、自分だけのスカートです。
昨日取りに行って、そのまま着替えて帰ってきました。私は小さいので小さな格子の方が似合うようです。そこでまた、今日は小さな赤い格子の布を買って、作りにもって行くつもりです。8枚目になります。
白黒紺のTシャツも白黒紺のカーディガンも、どれも色違いで20年近く着ています。好きな形、好きな素材、こだわっているつもりはありませんが、永いお付き合いになりました。