チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ブタのまんじゅう

2014年04月10日 | 日々のこと

曇、12度、78%、東京

 中華料理の本場の香港に住んでいます。中華料理は、大きく4つに分けられます。北京料理、上海料理、四川料理、広東料理。でも、実はそれ以上に地域地域によって、また、民族民族によってそれぞれの特徴のある食べ物があります。香港のような観光都市では、そのどれもが食べることが出来ます。つい先日、観光で香港にみえた方のご所望で地元広東料理にお連れしました。広東料理は海の幸山の幸どちらも使います。そのうえ、早くから西洋とのつながりも深く、ケチャップやホワイトソースのようなものを使った料理も見られます。そう聞くと、なんだかアレンジされた中華料理のようですが、実際食べてみると中華料理そのものです。ところが、ミッシェランがどうのなどと取沙汰される昨今、いけません、正統の広東料理を食べさせてくれる料理屋が少なくなりました。フュージョンされた広東料理、それは広東料理に限ったことではないのかもしれません。盛りつけもフレンチのようなものまで出てきました。当初は目新しくて良かったのですが、長く住んでいると、正統広東料理が懐かしくなります。

 日本といえば、余程のお店でない限り中華料理全般のお店です。四川料理と名を打った店ですら、北京ダックが置いてあったりします。そんな時、内心がっかりです。香港にいるので、帰国すると周りの方は中華料理はもう充分ですよねと、気を遣ってくださいます。ところがこの私、日本中華と密かに名付けている、日本の中華料理が大好きです。チャンポンなんて、中国でなくシンガポールでしか食べられません。私の育った福岡の豚骨ラーメンなんて、今でこそ、一龍などがチェーン店を出していますが、日本独自のものです。

 昨日、東京の伊勢丹デパートの地下の食品売り場に行きました。このデパ地下に来ると、お昼にいいお寿司をいただいたにもかかわらず、急にテンションが上がる私です。各地の名産、銘菓。生鮮もお惣菜も、お腹とお金の余裕があれば全部いただきたいくらいです。家の冷蔵庫には、お昼のご馳走の残りが私たちを待っています。家で待つお嫁さんに、何か甘いものをと探す私ですが、中華料理のデリのコーナーに立ち止まってしまいました。知らないお店の名前です。香港の中華などと書かれています。そんなことより何かが目を引いたのです。ガラスのショーケースの片隅、小さなパックに入った、しかも、残りひとパックの こちらです。私ならずとも、おちょぼ口の方でも一口で召し上がれるちいさなまんじゅう。ブタの形をしています。中のあんは、蓮のあんです。蓮の実から作るあんは、中国では小豆のあんより高級です。

 残りひとパックですから、目ざとい私は駆け寄って求めました。お嫁さんにお土産です。

 香港の飲茶にも、時折、金魚やひよこの形のこうした蒸しまんじゅうがあります。伊勢丹の地下で見つけた正統広東料理です。あまりに可愛いので、昨晩は手が付けられず冷蔵庫で休んでもらっています。食べる時は、必ず蒸し直して。

 やっぱり、日本のデパ地下は楽しい!と、今日もまた別のデパ地下に行ってみましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする