マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

国鉄型 サハシ169

2008-01-14 01:15:00 | その他電車
こんばんは。
今日は珍しく、車両固体に的を絞った写真で、国鉄直流型169系電車で使用されていた食堂・普通座席合造車「サハシ169」をアップいたします。

食堂車といいましても、純然たる供食設備をもつ食堂車と、軽食だけを提供するビュフェ車があり、記号的には同じ「シ」を使いますが、ビュフェ車は座席車と合造となるのが一般的です。(戦前・戦中型の客車で、食堂車で合造の車両も一部存在します。)

ビュフェの起源は、ビジネス特急の151系「こだま」の誕生を機に製造された「モハシ150」と思われますが、正式な食堂車も連結することになった同系からは、比較的早く姿を消すこととなります。
一方、食堂車を連結しない長距離昼行電車急行では、その需要も考慮してのことでしょうか、153系の登場(サハシ153)から、その後登場する451・471系列(サハシ451・455)、165系(サハシ165)と、ビュフェの連結のスタイルを確立していくことになります。

誕生当時は盛況を極めたらしいビュフェ車でしたが、食堂乗務員確保の困難や物価高騰によると思われる食堂利用の低迷など、ビュフェ車を連結しているとはいうものの、営業は殆どされていない状況が続き、全国的に運用から離脱していくことになります。

そんな末期の状況の頃、私自身は小学生~中学生時代に営業していないビュフェ車を見る機会がありましたが、中間車ということで写真を撮るという概念も無く、偶然撮ってあったのがこれと言う写真がありましたのでご紹介いたします。


昭和52年頃 大宮駅にて サハシ169-7

写真はサハシ169-7で、サハシ153-9から改造された車両です。横軽通過対策車として製造された169系では、東海道新幹線の開業により職を失いつつあったサハシ153を改造して編入することとなり、サハシ169としての新製車は1両も存在しません。
台車も含めて153系時代の面影を色濃く残しています。しかし、調理室側の明り取り窓が153系時代は同じ高さに開けられていたのに対し、改造時において中央側が1段低く開け直されており、若干バランスを崩したようなスタイルになっているのが特徴です。

写真の列車は、大宮駅の急行の発着は殆どなかった思われる折り返しホームの7番線に入っている状況が???なところですが、写真を撮った時間と行き先サボに青帯が表示されているところから推測すると、長野~軽井沢間が普通列車となっていた上り「信州2号」であると思われます。


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コメント (10)
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