朝日新聞の土曜日「be」に、読者の声を反映したコーナーがある。
今回は、「いま恋してますか?」というテーマで「男性編」。
読んでいて、そしてアンケートの結果を見て、なんか、シラーっと、薄寒いものを感じた。
奥さんに恋していて、特に、50歳以降はそれが顕著だと。
日に日に妻が恋しいのだと。
『もてない男』などの著者の小谷野敦さんのコメントも載っていた。
このアンケート結果は、身元がばれたら面倒なことになるので、それを意識してのものかも?
中高年の男性が妻に恋をするなんて、まやかしとしか思えない。
妻以外だとしても、40歳を超えると仕事が忙しくてそれどころじゃないし、
性欲減退で、恋心なんて、湧かなくなる。
40過ぎて片思いに何年も長年、悶々としているのは、あまりない。
ただの妄想か、単に浮気しているだけのどちらかで、中間はない。
そう、お答えされていた。
わたしのこころを見事に代弁してくださるかのようなコメントに、
スッキリ、スッキリ、こころ、スッキリ。
記事の大半の文字を占めていたのは、出会ってから約40年、
お互い家庭を持ちながら、恋を育ててきた男性のお話が紹介されていた。
その、こころが通じ合う、熱烈な恋は、
一度も肉体的関係を伴なっておられないとのことらしいので、
同時に清らかでもあるようだ。
このお話をいちばん初めに読んで、俗人の極めつけのわたしは、
「え~~~??? うそぉ~~」と、シラけた。
老人と美少女の恋じゃあるまいし、片方が、老境だとか、加齢による機能低下、
男女の域を超えるぐらいの「中性」になっているのならわからないでもないけれど、
そんな両思いのアツアツで、若さあふれる男女が、なんで、こころだけでつながる?
男女の愛、愛欲ともいわれるが、官能ぬきで、味気なくない?
男女は、そーゆーことがあって、ドロドロしたり、別れたり、くっついたり、事件沙汰になったり、
理性をぐちゃぐちゃにして、ややこしく、こんがらがるのでは?
こころだけの、そんな清らか系、絵に描いた餅っぽくない?
あ、そもそも、おどろおどろしい「愛欲」と、美しい「恋」を、区別してのハナシですか。
あるいは、こころは、その清らか系に情熱を注ぎ、
実生活では、お相手は住み込み家政婦(=妻)だったり。
アタマとこころと、体を分離させ、でも同時進行ですか・・・。
記事のこの男性は、肉体的には浮気してないけれど、精神的に浮気してる?
それとも、浮気とかの範疇には収まらないので、妄想?
こんなことを言うと、清らかな恋をされている方々からは、ケシカランと非難を受けそうだ。
でも、正解なんてない。
思うのは自由だ。
(つづく)
トップ画像は、ご近所の花壇。
いつも可愛いお花、お手入れご苦労様。
わたしも、どこの誰が通りすがりに見てくれているかも知れないんだし、可愛くしとかなきゃー。
無理か。