バービー人形が大好きなのは、わたしの世代だけではない。
バービーは、1959年、ニューヨークのトイ・フェアでデビューした。
わたしは、その頃はまだこの世に生まれていなくて・・・というのは、ささやかな嘘。
生まれてはいたものの、自分では記憶はまったくなく、お花畑で、じっと、ニコニコしている、あどけない幼子。
小学生になってから、親に、おねだりして買ってもらったのは、日本製のタミーちゃん。
リカちゃんの前身、先輩みたいなものになるんでしょうか。
小学生の頃、バービーちゃんに親しんでいたのは、うんと年上のお姉さんがいる、おませな同級生、Mさんだった。
彼女は、当時、グループサウンズのモンキーズのファンだったが、わたしたち同級生の中では、一歩先に行っていた。
元祖ビートルズでもない、それから後に騒がれることになる和製グループサウンズのタイガースでもテンプターズでもない、
わたしには、よくわからないグループだった。
当時、テレビでは、モンキーズの番組を放映していたが、どうも、ピンと来なかった。
とりあえず、アメリカで生まれ、日本バージョンが作られてから手に入れるという、
わたしはいつも、流行の先端ではない場所にいた。
夫の姉は、子供の頃、バービーちゃんを買ってもらい、キレイに揃えていた。
うちの子供たちは、その、まるで今日の「バービー展」に出展されている、そのままの、
義姉のクラシック・バービーちゃんで、よく遊んだ。
幼児が遊ぶのと、ある程度大きくなった子供が遊ぶのとでは、人形の傷み方が違う。
なので、おちびちゃんだった、子供たちに、
惜しげもなく、義母は、義姉のクラシック・バービーちゃんを与えてくれたのはいいものの、
今、思えば、なんと、もったいないこと。
あんなに完璧なカタチでコレクションされていたのに。
子供たちは、その後、リカちゃん人形に移り、シルバニア・ファミリーなどでも遊んだ。
子供が成長して残ったのは、くたくたになったオモチャやお人形。
当時、新しく買ったリカちゃんなら、ともかく、
使い古されたクラシック・バービーちゃんと、細やかなバービー・グッズ、帽子・手袋・靴・バッグ・アクセサリー・小物たち。
精緻に丁寧に作られたそれらの愛おしい品々は、戦いの後のように、うちくたびれて、見るも無惨。
実に、心残りだ。
二代にわたり、女の子の感性を刺激し、愉しい時代を過ごさせてくれたバービーちゃん。
ありがとう、と感謝の気持ちでいっぱい。
今、見ても、時代の先端をいくファッション。
リカちゃんより、ずっとずっとオシャレだと感じるのは、わたしが、そういう、ポスト・バービー世代だからだろうか。
目を細めて、バービー展で、きらびやかな歴代のバービーちゃんを、まじまじと見て来た。
うっとり。
デザイナーとのコラボのバービーちゃんには、目は、ピンク・ハートに。
ショップに売っている、現代バービーちゃんを手に取り、思わず買いそうになったが、
ぐぐっと抑制して、ポストカードで我慢した。
「なりたいものに、なんでもなれる」
女の子の夢が、ぎゅぎゅっと詰まっているバービーちゃん。
いまでも、バービーちゃんを見ていると、なりたいものになれそうだ。
そんなこと言ってたら、わたし、一生、モラトリアム、まちがいなし。
とても愉しい時間だった。
事務所で、せっせ、せっせと、入力しております。(仕事に差し障りないように、ですよ)
ケータイで撮った写真も、ケータイで縮小して、あれこれ試行錯誤中です。
iPadやケータイで入力するより、パソコンのほうが、ずっとラクで、大助かりです。
自宅のパソコンは、いつ復活するかは、目下のところ、未定ですが、
とりあえずは、iPadやケータイ、事務所のMacで、モタモタやっていきます。