蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

悲惨な出来事

2022-02-25 | 日々のこと
昨夜、NHK TV「クローズアップ現代」を見た。
50年前の浅間山荘事件。
わたしは、当時、社会に全く興味がない中学生だったが、あの大きな金属ボールみたいなものが山荘の壁をブチ破る場面はニュースで何度も見た記憶がある。

恐ろしい事件だった。
「総括」という名の惨事。
洗脳され追い詰められると理性は消滅するようだ。
当時23歳の犯人の一人は今も終身刑で収監されているらしいが、彼の長い長い手記に記されていたことで、大事な部分は、、、

「自己肯定できない人間は、自分以外の人間を思い遣ることは出来ない」

そういうこと。
自分を愛せない人が、人を愛せるはずがない。
自己愛と、自己チュー(自己中心)は違う。
自己愛は、自分を認めること。
自己チューは、単なるワガママで、他人のことを考えずに自分中心にすること。

自分を認めると他人も認められるとしても、意見が正反対だったら?
お互いに利害関係がある立場だったら?
話し合いで調整するだろう。
自己チューの改訂版。
協調自己チュー。

浅間山荘事件を調べた映画監督は、「自分」という一人称を使えと言う。
自分たち、我が社、我が国など、大きなくくりで物事を考えると個人の考えが埋没してしまう、と。
個人を見失うと。


世界では憂鬱な出来事が起こっている。
コロナとは全く次元の違う、人間同士、国同士の戦い。
ニュースを見るとこころが痛い。
自分では解決できないし、改善できない。
不条理の山。

ちなみに、
クローズアップ現代の後に、ミュージック番組「SONGS」が続き、AIと森山直太朗が出ていて、こころ癒された。
それにしても、司会の大泉洋は大活躍だ。
わたしはTVの影響を受け、朝までずーーーっとAIの楽曲「アルデバラン」(森山直太朗 作詞作曲)がヘビーローテーションで脳内に流れ続けていた。
セラピーの一つとして音楽療法もあるのは、本当に納得できる。
音楽に感動、共鳴して、思いっきり涙を流すのは良いらしい。
胸に支えているものが洗われていく思いがする。

だが、解決出来ない事柄は世界中に依然あり、音楽は対症療法のような気もする。
日本は平和だが、他国の出来事を他所ごととして見れない。
今、わたしは神経がかなり弱っているかんじ。
早く夜が明けてほしい。