イギリスの国民投票によるEU離脱の意思決定は、世界中に大きな波紋を広げています。
まず、株式市場は世界の主要な市場は敏感に反応し暴落していますし、為替相場も激しく動いています。「金」価格は最近にない上げ幅を示しているそうで、今更のように人類は「金」を越える安全な資産を見つけ出すことはできていないようです。
そういった中で、通貨で言えば、ドルに対する主要国の相場は、これは日本時間の27日夜頃のデーターですが、イギリスのポンドはじめ、ユーロもウォンも元も軒並み下げていて、唯一わが国の円だけが上昇しています。円高が企業の収益を圧迫し、アベノミクスは崩壊すると騒いでいますが、これ、円の実力が認められているってことではないのでしょうか。
将来予測で激しく変化し、想像を絶するような資金が世界中を駆け巡る相場の世界は激しく動揺していますが、イギリス並びにEU諸国、それにわが国をはじめとした世界中の国々が影響を受けるのは、まだまだこれからのことです。
通貨の変動や株式市場の動向などがニュースの中心になっているのは、瞬時に膨大な金額の損得が発生することから仕方がないとしても、本当はそれは入り口に過ぎず、やがては、国家間の力のバランスの変化という大きな問題へと連鎖していく可能性があります。世界経済の縮小という懸念は、もしそうなるとすれば、それは間違いなく、弱い地域、弱い人たちへの打撃となるはずで、それは地域の不安定化、悲劇の拡大となるはずです。当然、わが国がその連鎖の外に身を置いておくことなど出来ることではありません。
今回のイギリスの国民投票は、私たちに重要な手本を示してくれているように思われます。
確かチャーチルの言葉だったと思うのですが(間違っていたらゴメンなさい)、「民主主義という政治手法は愚劣だが、これに勝るものを見つけ出せない」といった内容のものがあったように思います。
今回のイギリスの国民投票は、まさにそのようなものであったような気がします。国家を二分するような激しい争いとなり、死者までだし、何でもリーダーの発言の中にも悪意の虚偽らしいものもあったとも伝えられています。
それでもなお、民主主義政治は多数決をもって決することを良しとしています。私たちは、これを超える意思集約の方法を見つけ出すことが出来ないのでしょうか。
民主主義政治の手本のように言われるイギリスが示してくれた今回の国民投票について、その内容をよく吟味し今後の手本とすべき点がたくさんあるように思うのです。これは決して嫌味を言っているわけではありませんので、念のため。
世界の動きも気になるところですが、わが国は目下参議院選挙の真っただ中です。
党別でいえば、何を争点にすべきかさえ格闘それぞれ違っていますし、人物となると、つい最近痛い目に遭わされた私たちとしては、人物評価に自信を失いそうです。
しかし、私たちの国は、平和に選挙ができ、相当際どい発言も許され、少々の悪事も殺されるようなことはなく、世界に一大事が発生すれば買われる強い通貨を持っています。
あと、今少し望むとすれば、品格ある政治家をあと少しだけ増やすことではないでしょうか。
参議院選挙、しっかり投票しましょう。
( 2016.06.29 )
まず、株式市場は世界の主要な市場は敏感に反応し暴落していますし、為替相場も激しく動いています。「金」価格は最近にない上げ幅を示しているそうで、今更のように人類は「金」を越える安全な資産を見つけ出すことはできていないようです。
そういった中で、通貨で言えば、ドルに対する主要国の相場は、これは日本時間の27日夜頃のデーターですが、イギリスのポンドはじめ、ユーロもウォンも元も軒並み下げていて、唯一わが国の円だけが上昇しています。円高が企業の収益を圧迫し、アベノミクスは崩壊すると騒いでいますが、これ、円の実力が認められているってことではないのでしょうか。
将来予測で激しく変化し、想像を絶するような資金が世界中を駆け巡る相場の世界は激しく動揺していますが、イギリス並びにEU諸国、それにわが国をはじめとした世界中の国々が影響を受けるのは、まだまだこれからのことです。
通貨の変動や株式市場の動向などがニュースの中心になっているのは、瞬時に膨大な金額の損得が発生することから仕方がないとしても、本当はそれは入り口に過ぎず、やがては、国家間の力のバランスの変化という大きな問題へと連鎖していく可能性があります。世界経済の縮小という懸念は、もしそうなるとすれば、それは間違いなく、弱い地域、弱い人たちへの打撃となるはずで、それは地域の不安定化、悲劇の拡大となるはずです。当然、わが国がその連鎖の外に身を置いておくことなど出来ることではありません。
今回のイギリスの国民投票は、私たちに重要な手本を示してくれているように思われます。
確かチャーチルの言葉だったと思うのですが(間違っていたらゴメンなさい)、「民主主義という政治手法は愚劣だが、これに勝るものを見つけ出せない」といった内容のものがあったように思います。
今回のイギリスの国民投票は、まさにそのようなものであったような気がします。国家を二分するような激しい争いとなり、死者までだし、何でもリーダーの発言の中にも悪意の虚偽らしいものもあったとも伝えられています。
それでもなお、民主主義政治は多数決をもって決することを良しとしています。私たちは、これを超える意思集約の方法を見つけ出すことが出来ないのでしょうか。
民主主義政治の手本のように言われるイギリスが示してくれた今回の国民投票について、その内容をよく吟味し今後の手本とすべき点がたくさんあるように思うのです。これは決して嫌味を言っているわけではありませんので、念のため。
世界の動きも気になるところですが、わが国は目下参議院選挙の真っただ中です。
党別でいえば、何を争点にすべきかさえ格闘それぞれ違っていますし、人物となると、つい最近痛い目に遭わされた私たちとしては、人物評価に自信を失いそうです。
しかし、私たちの国は、平和に選挙ができ、相当際どい発言も許され、少々の悪事も殺されるようなことはなく、世界に一大事が発生すれば買われる強い通貨を持っています。
あと、今少し望むとすれば、品格ある政治家をあと少しだけ増やすことではないでしょうか。
参議院選挙、しっかり投票しましょう。
( 2016.06.29 )