「政治と金」にまつわるトラブルは、次から次と話題を提供してくれていますが、ぼつぼつどこかで手打ちをしてほしいものです。
追及される方にはそれなりの根拠がある場合が多く、全くの無罪放免にしてしまうのに腹立たしさもありますが、国会討議の主題が、このようなことの繰り返しでいいのでしょうか。
「大臣、あるいは議員の資質に欠けるか否かのことを討議しているのだ」と、大見えを切っているような発言もありますが、そのような可能性のある人物を数多く国会に送り込んだことは国民の責任であり、恥でもあるのですから、ぼつぼつ勘弁して欲しいと感じていたところ、追及する側からも同じような問題が浮かび上がってきたようですので、手打ちも近いということなのでしょうね、きっと。
重要議案とされる懸案事項も少なくないようですから、やはり、それらのことを議題としてほしいものです。
議員の資質を問うような、あるいは、犯罪にもなりかねない問題などに関しては、別途然るべき場所を作って追求なり釈明なり心行くまでやってほしいものです。そのような機関は、あるはずですから。但し、「泥棒に追い銭」になりかねないような費用はかけないで下さいよ。
古今東西、政治や政権には、「かね」を中心としたトラブルは絶えることがないようです。つまり、根絶することなど出来ないのです。対策は「かね」にまつわるトラブルはあるものとしてルール作りをするしかないのです。そして、厳格に守る方法を考えるしかないのでしょう。
そのルール作りは、おきて破りをする当事者にさせてはならないのは当然のことです。
一連のトラブルに関する質疑などの中に、「資質を疑う」といった発言が時々聞かれるのが気になります。
勉強不足であるとか、経験不足であるとか、あるいは判断ミスということは誰にでもあることです。しかし、「資質を疑う」とまで言われるような人に国会議員をさせていていいのでしょうか。同時に、安易にそのような発言をされる人に対しても、少々資質を疑ってしまう気になってしまうのです。
折から、参議院の選挙制度に関する試案が話題になっています。衆議院は、いつの間にか当面このままで良いことになってしまったのでしょうか。
立派な国会議員を選出することは難しいことですが、その原因の一つには選挙制度にあるように思えてなりません。
わが国は、一応、三権分立を国家運営の根本に据えているはずです。
その一権である司法からの指摘を受けてさえも、なかなか選挙制度を是正できない国会は当事者能力に欠けているのではないでしょうか。そのような構成員から、「かね」にまつわるトラブルを抱えた人物が出てくることなど、不思議でも何でもないといえます。
早急に、選挙制度の是正を行ってほしいものです。
ただ、気になることがあります。
新聞の見出しや社説、あるいはテレビ報道などでも、「一票の格差」といった表現をよく見ることです。
法における「平等」の中には、選挙における一人一人の意思表示の法的効力は同一であるべきだということは、疑いもなく肯定出来ることだと思います。
しかし、そのことと、よく話題になる「一票の格差」というものとは、完全にリンクする必要はないようにも思うのです。誤解を受ける表現かもしれませんが、例えば、衆議院や参議院の議員選挙において、一般に言われているような「一票の格差」というものは、現在の形が良いというわけではありませんが、完全に人口比例になることが良いとも思われないのです。
完全な人口比例により国会議員が選ばれるようになった場合、都市部から選出される議員が現在よりはるかに多くなります。単純にそれが「平等」だと言われればそれまでなのですが、地方の疲弊はさらに激しくなることでしょう。それでも良いというのであれば、それまでなのですが。
国会議員の選出基準には、人口に比例させることはもちろん必要ですが、その他にも、国土の広さや、場合によっては管轄する海洋の広ささえも加味させる必要があるような気がするのです。
人が住んでいない国土であっても、国政が行き渡らなくてもよいということではないはずだと思うのですが、この考え方、変なのでしょうか。
( 2014.11.01 )
追及される方にはそれなりの根拠がある場合が多く、全くの無罪放免にしてしまうのに腹立たしさもありますが、国会討議の主題が、このようなことの繰り返しでいいのでしょうか。
「大臣、あるいは議員の資質に欠けるか否かのことを討議しているのだ」と、大見えを切っているような発言もありますが、そのような可能性のある人物を数多く国会に送り込んだことは国民の責任であり、恥でもあるのですから、ぼつぼつ勘弁して欲しいと感じていたところ、追及する側からも同じような問題が浮かび上がってきたようですので、手打ちも近いということなのでしょうね、きっと。
重要議案とされる懸案事項も少なくないようですから、やはり、それらのことを議題としてほしいものです。
議員の資質を問うような、あるいは、犯罪にもなりかねない問題などに関しては、別途然るべき場所を作って追求なり釈明なり心行くまでやってほしいものです。そのような機関は、あるはずですから。但し、「泥棒に追い銭」になりかねないような費用はかけないで下さいよ。
古今東西、政治や政権には、「かね」を中心としたトラブルは絶えることがないようです。つまり、根絶することなど出来ないのです。対策は「かね」にまつわるトラブルはあるものとしてルール作りをするしかないのです。そして、厳格に守る方法を考えるしかないのでしょう。
そのルール作りは、おきて破りをする当事者にさせてはならないのは当然のことです。
一連のトラブルに関する質疑などの中に、「資質を疑う」といった発言が時々聞かれるのが気になります。
勉強不足であるとか、経験不足であるとか、あるいは判断ミスということは誰にでもあることです。しかし、「資質を疑う」とまで言われるような人に国会議員をさせていていいのでしょうか。同時に、安易にそのような発言をされる人に対しても、少々資質を疑ってしまう気になってしまうのです。
折から、参議院の選挙制度に関する試案が話題になっています。衆議院は、いつの間にか当面このままで良いことになってしまったのでしょうか。
立派な国会議員を選出することは難しいことですが、その原因の一つには選挙制度にあるように思えてなりません。
わが国は、一応、三権分立を国家運営の根本に据えているはずです。
その一権である司法からの指摘を受けてさえも、なかなか選挙制度を是正できない国会は当事者能力に欠けているのではないでしょうか。そのような構成員から、「かね」にまつわるトラブルを抱えた人物が出てくることなど、不思議でも何でもないといえます。
早急に、選挙制度の是正を行ってほしいものです。
ただ、気になることがあります。
新聞の見出しや社説、あるいはテレビ報道などでも、「一票の格差」といった表現をよく見ることです。
法における「平等」の中には、選挙における一人一人の意思表示の法的効力は同一であるべきだということは、疑いもなく肯定出来ることだと思います。
しかし、そのことと、よく話題になる「一票の格差」というものとは、完全にリンクする必要はないようにも思うのです。誤解を受ける表現かもしれませんが、例えば、衆議院や参議院の議員選挙において、一般に言われているような「一票の格差」というものは、現在の形が良いというわけではありませんが、完全に人口比例になることが良いとも思われないのです。
完全な人口比例により国会議員が選ばれるようになった場合、都市部から選出される議員が現在よりはるかに多くなります。単純にそれが「平等」だと言われればそれまでなのですが、地方の疲弊はさらに激しくなることでしょう。それでも良いというのであれば、それまでなのですが。
国会議員の選出基準には、人口に比例させることはもちろん必要ですが、その他にも、国土の広さや、場合によっては管轄する海洋の広ささえも加味させる必要があるような気がするのです。
人が住んでいない国土であっても、国政が行き渡らなくてもよいということではないはずだと思うのですが、この考え方、変なのでしょうか。
( 2014.11.01 )