マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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慌ただしく駆け回る3

2011年01月02日 08時04分10秒 | メモしとこっ!
夏頃からお願いしていた井戸野の大注連縄を受け取りに行った。

製作されたご主人は春日大社の神田の田主で、昨年の抜穂祭の取材でお世話になった人だ。

井戸野大注連縄は八幡神社の鳥居や拝殿、傍の常福寺の山門に掲げられる。

近所の家にもそれらが掛けられていた。

数年ほど前の下見のときに目にした光景に感動を覚えたことがある。

それらの大注連縄はご主人がすべて作られたと地区の人から聞いていた。

その大注連縄が見事なので民博で展示できればとお願いしていたのだ。

ご主人の指導の下で私が製作する約束だったが、10日ほど前にあらためてお願いすれば、なんと。

「前日に民博用として1本を作ってあげる」と言われたのだ。

ありがたいことです。

そして訪れたこの日の朝。

倉庫には立派な形の大注連縄がどーんとある。

長さを測れば4メートルほどにもなる。

思ってた以上の長さだ。ご主人曰く「これだけの長さやったら企画展に相応しいだろう」と。

だが、私の車では中に入らない。

「軽トラやったら簡単に載せられるのになぁ」と話す隣家のoさん。

この方にも随分と世話になっている。

「今日、来るんやったら講のホラ貝とリンを持っていってや」と前日に言われていた。

箱に詰めた大切な道具。

それは車内に軽々入った。

肝心の大注連縄といえばだ。手慣れた手つきで軽バンに閉じこめていくご主人。

笹の部分は曲がってもえーからこうすんのやと言いながら車に括り付けた。

後ろの扉は開いたままだが動かないように固定した。

何から何まで世話かけた。

そろそろ走って民博へ。

直ちに予定していた場所に取り付けた。

長さも巾も実に丁度良い。

企画展入場口の真上にある簾型の大注連縄。

そこからは結界の神聖な場所をイメージする。

しかも新年を迎えるような格好になったが入館者は気がついてくれるだろうか。

(H22.12. 7 EOS40D撮影)