マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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白土白坂神社の砂の道

2011年01月28日 07時29分42秒 | 大和郡山市へ
「大和郡山の神さんが通る道」のタイトルで新聞記事を書いたものが2日前に発行された。

一年間連載してきてこれが最後の記事になった。

記事の内容のほとんどが観音寺町野垣内町の情景なのだ。

それは砂の道作りを取材したからこそ書けたのだ。

ところが白土町ではその状況をみたことがない。

掲載した写真は白土なのだが実際は撒いたあと

このようにしていたのだと再現してくれた当時の六人衆。

今年ははじまりから拝見したかった。

テレビ取材もあるからと大幅に時間が変ったが、二老の呼び出し電話に急いだ。

スコップで掬った砂を一輪車に載せる。

砂を一直線に撒かなけりゃと拝殿から鳥居まで道しるべの線を描く。

運べる量を入れたら小さなスコップで少しずつ落とす。

落とす砂の道は鳥居まで真っすぐな線を描いた。

そこに砂を置いていくのだと作業がすすむ。

ザクーと掬わないので多少は時間がかかる。

神社本殿から真っすぐに伸びた砂の道。

鳥居を潜りぬけ西に方角にも砂を撒いた。

お寺がある前の南側の筋までだ。

そこから戻って鳥居から。



今年の当家は千束から来てるんやからこっちのほうにも砂を撒いておこうと数メートル伸ばした。

二老がいうには神さんの導きの道だと言った。



翌年には観音寺町でも集落まで砂の道を撒いている景観を見届けた。



砂の道を作った31日には各家がお供えを持ってくる。

2段重ねのモチやお酒などそれぞれのお家のお供えを氏神さんに捧げる。

それらは風呂敷に包んでもってくる。

大切なお供えは六人衆が丁重に預かる。



そして氏子たちは元旦には導かれる砂の道を辿ってお参りをする。

そして本殿回りを3度回る。

氏神さん(宮さん)を大切にしたい気持ちがあらわれている白土町の住民に元日参拝のあり様を教えていただいた。

(H22.12.31 EOS40D撮影)
(H23. 1. 3 EOS40D撮影)