平成18年に発足して以来、数々の自然観察会を実施してきたこおりやま野遊びサポ。
その名のとおりフィールドワークは矢田丘陵だ。
一年に8回を開催しているがそのうち6回がそうである。
あれから6年目を迎えた新年度。
春は4月から始まる。
サポータ人数は年々増えている。
戦力は強力だが私自身には観察への成長がみられない。
何年経っても頭に入る情報量の減りはあっても増えもせず。
増えても記憶に残るのが僅か。
メモをとってはいるものの、ブログに吐き出してしまったら頭から消えていく。
ただ、撮った映像だけは鮮明に残っている。
それは繰り返しディスプレイで見ているからだ。
文字の記憶はディスク内に残っているが内蔵されたまま。
それはしゃべる、話すことによって回復されるのだと思う。
手で触ったものや、味を確かめたものも記憶に残りやすい。
いわば体験することが重要なのでは・・・と思っている。
今年度に登録をされた保護者会は10家族。
そのうちの7家族が参加された。
子供たちは10人。例年よりは少ないほうであろう。
スタッフは11人。総勢で30人となった。
田んぼの畦は踏まないように、見つかったらスタッフに伝えましょうと開講の挨拶を聞いて少年自然の家を出発した。
盛かんに鳴く鳥の声があっちこっちから聞こえてくる。
ホオジロ、キジバト、コゲラ、ツグミ、ツバメ、スズメ、カワラヒワ、シジュウカラ、マヒワ、ヒヨドリ、ウグイスが。
少年自然の家の森からキョッ、キョッとこえてくる。
アカゲラ?そんなことはないだろう。
コジュケイかもしれない。
樹木の頂きにはマヒワが飛び交っている。
ニュウナイスズメも集まってきた。
鳴き声はかんだかいからすぐ判るというが私の耳では・・・。
地面をみれば桜の花びらに混じって五弁とも落ちているものがある。
それはニュウナイスズメがぼとっと落としたものだという。
ミツを吸うニュウナイスズメ。
これを「スズメのラッパ吸い」だと呼ぶらしい。
シメやヒヨドリもその行為をするそうだ。
吸うのは理解できるが何故に落とすのか。
聞くところによればすべての桜の木の蜜を吸っているわけではないという。
吸わない木もある。
特定の木になるらしいが理由は定かでない。
それはともかく樹木の下ではいろんな植物が花をつけている。
そこにカエルが飛んだ。アマガエルだ。
大和の民家を移築した家屋を通りぬけて広場に向かう。
前週はたくさんの花見客でいっぱいだったがこの日は少ない。
散り始めの花では満足できないからなのだろうか。
この日の天候は穏やか。
爽やかな風は春の風だ。
ハクモクレンの白い花は朽ちて地面に落ちている。
材木のような茶色のものがそれだ。
花後のハクモクレンは面白い。
ぷっくらと膨らんだつぼみのようなところからオシベがにょっきり。
その下部がメシベだそうだ。
その周りは綺麗な緑色。誕生寸前の葉っぱの色だ。
ツバキには蜜がある。
指をつっこんで舌にもっていけば美味しい蜜味。
子供たちはその味に自然の甘味を舌で覚える。
そのツバキの花に虫がいた。
透き通るような羽根。
美しい羽根をもつクサカゲロウの1種であろう。
草はカヤクグリでしょうか。
安定するかのように十字にとまっていたガの仲間。
体長は1cmぐらいでしょうか、小っちゃかったガ。
文様ははっきりしているが名称は判らない。
ハナモモの木になにやら丸く白い物体がくっついている。
小さな穴が空いている。
トックリバチの巣だそうだ。
スミレ、ヒメスミレ、アリアケスミレなどのスミレが多く咲く。
藪にはヤブコウジの赤い実があった。
そうこうしているうちにいつもの昼食処へ着いた。
春は長閑で心地よい。
一度座ってしまうとなかなか腰があがらない。
すじ雲が青空に溶け込んでいる。
気持ちいい白雲のなかに色付き雲が目に入った。
僅かな色だが赤っぽい。
まるで雲の虹のようだ。
彩雲(さいうん)の現象だそうだ。
地震雲ではないかととり交わされているがまったく関係がない。
その彩雲が出現してもまったくその兆候はない、ない。
そうして春の空気を胸いっぱい吸い込んで戻っていく途中のことだった。
草むらになにやら黒い物体が横たわっている。
シッポをもち鼻がとんがっている小さな動物の死骸は日本の固有種であるヒミズだった。
モグラ科である。
モグラでよりは小さくてもネズミではない。
ヒミズは土中で暮らす。
「日(陽)を見ず」から名を付けられたというヒミズはどうして出てきたのだろう。
死骸は語ってくれない。
アオジの鳴き声を聞いて、戯れる2羽のコゲラを仰ぎみて、アオキの花を観賞して終えた。
帰宅して自宅前の原っぱに咲く花を見つけた。
そこにはベニシジミがとまっていた。
お花はネモフィラ。
植木鉢で育てていたものを山に捨てた。
そのタネがこぼれ落ちて咲いたのである。
(H23. 4.17 Kiss Digtal N撮影)
(H23. 4.17 EOS40D撮影)
その名のとおりフィールドワークは矢田丘陵だ。
一年に8回を開催しているがそのうち6回がそうである。
あれから6年目を迎えた新年度。
春は4月から始まる。
サポータ人数は年々増えている。
戦力は強力だが私自身には観察への成長がみられない。
何年経っても頭に入る情報量の減りはあっても増えもせず。
増えても記憶に残るのが僅か。
メモをとってはいるものの、ブログに吐き出してしまったら頭から消えていく。
ただ、撮った映像だけは鮮明に残っている。
それは繰り返しディスプレイで見ているからだ。
文字の記憶はディスク内に残っているが内蔵されたまま。
それはしゃべる、話すことによって回復されるのだと思う。
手で触ったものや、味を確かめたものも記憶に残りやすい。
いわば体験することが重要なのでは・・・と思っている。
今年度に登録をされた保護者会は10家族。
そのうちの7家族が参加された。
子供たちは10人。例年よりは少ないほうであろう。
スタッフは11人。総勢で30人となった。
田んぼの畦は踏まないように、見つかったらスタッフに伝えましょうと開講の挨拶を聞いて少年自然の家を出発した。
盛かんに鳴く鳥の声があっちこっちから聞こえてくる。
ホオジロ、キジバト、コゲラ、ツグミ、ツバメ、スズメ、カワラヒワ、シジュウカラ、マヒワ、ヒヨドリ、ウグイスが。
少年自然の家の森からキョッ、キョッとこえてくる。
アカゲラ?そんなことはないだろう。
コジュケイかもしれない。
樹木の頂きにはマヒワが飛び交っている。
ニュウナイスズメも集まってきた。
鳴き声はかんだかいからすぐ判るというが私の耳では・・・。
地面をみれば桜の花びらに混じって五弁とも落ちているものがある。
それはニュウナイスズメがぼとっと落としたものだという。
ミツを吸うニュウナイスズメ。
これを「スズメのラッパ吸い」だと呼ぶらしい。
シメやヒヨドリもその行為をするそうだ。
吸うのは理解できるが何故に落とすのか。
聞くところによればすべての桜の木の蜜を吸っているわけではないという。
吸わない木もある。
特定の木になるらしいが理由は定かでない。
それはともかく樹木の下ではいろんな植物が花をつけている。
そこにカエルが飛んだ。アマガエルだ。
大和の民家を移築した家屋を通りぬけて広場に向かう。
前週はたくさんの花見客でいっぱいだったがこの日は少ない。
散り始めの花では満足できないからなのだろうか。
この日の天候は穏やか。
爽やかな風は春の風だ。
ハクモクレンの白い花は朽ちて地面に落ちている。
材木のような茶色のものがそれだ。
花後のハクモクレンは面白い。
ぷっくらと膨らんだつぼみのようなところからオシベがにょっきり。
その下部がメシベだそうだ。
その周りは綺麗な緑色。誕生寸前の葉っぱの色だ。
ツバキには蜜がある。
指をつっこんで舌にもっていけば美味しい蜜味。
子供たちはその味に自然の甘味を舌で覚える。
そのツバキの花に虫がいた。
透き通るような羽根。
美しい羽根をもつクサカゲロウの1種であろう。
草はカヤクグリでしょうか。
安定するかのように十字にとまっていたガの仲間。
体長は1cmぐらいでしょうか、小っちゃかったガ。
文様ははっきりしているが名称は判らない。
ハナモモの木になにやら丸く白い物体がくっついている。
小さな穴が空いている。
トックリバチの巣だそうだ。
スミレ、ヒメスミレ、アリアケスミレなどのスミレが多く咲く。
藪にはヤブコウジの赤い実があった。
そうこうしているうちにいつもの昼食処へ着いた。
春は長閑で心地よい。
一度座ってしまうとなかなか腰があがらない。
すじ雲が青空に溶け込んでいる。
気持ちいい白雲のなかに色付き雲が目に入った。
僅かな色だが赤っぽい。
まるで雲の虹のようだ。
彩雲(さいうん)の現象だそうだ。
地震雲ではないかととり交わされているがまったく関係がない。
その彩雲が出現してもまったくその兆候はない、ない。
そうして春の空気を胸いっぱい吸い込んで戻っていく途中のことだった。
草むらになにやら黒い物体が横たわっている。
シッポをもち鼻がとんがっている小さな動物の死骸は日本の固有種であるヒミズだった。
モグラ科である。
モグラでよりは小さくてもネズミではない。
ヒミズは土中で暮らす。
「日(陽)を見ず」から名を付けられたというヒミズはどうして出てきたのだろう。
死骸は語ってくれない。
アオジの鳴き声を聞いて、戯れる2羽のコゲラを仰ぎみて、アオキの花を観賞して終えた。
帰宅して自宅前の原っぱに咲く花を見つけた。
そこにはベニシジミがとまっていた。
お花はネモフィラ。
植木鉢で育てていたものを山に捨てた。
そのタネがこぼれ落ちて咲いたのである。
(H23. 4.17 Kiss Digtal N撮影)
(H23. 4.17 EOS40D撮影)