さて・・・実施に Li-Po が制限された状況の中で、どうするかですが・・・
サッカーのオープンは、実質的には何ら問題はないと思います。もともとルールと同じ上限の15Vまで使用可能ですし、3000mAhという容量も十分な大きさでしょう・・・(と思う)
Li-Poを使うのだから、安全対策(保護回路とかヒューズ)をするのも当たり前ですよね。
保護メガネを装着するのが面倒だったり、Li-Poの使用申請をするのが面倒だったりしますが、それぐらいはしょうがないし・・・
レスキューとダンスは!?
これまで、電圧の上限も容量の上限も無かったのですが、急に制限されちゃいました。特に近年のダンスは、人間の大きさと同じような、大きなロボットが多いので電圧や容量の制限は厳しいかもしれません。(今回の制限制定にあたり、レスキューやダンスの技術委員会に相談はあったのでしょうかねぇ。)
レスキューの方は、制限されたとしても、それほど大きな電圧や容量は必要無いと思います。
さて、今回の制限で一番影響を受けるのがサッカーのライトウェイトのチームですね。
ルールでの電圧の上限は12Vですが、日本のローカルルールで上限が10Vに制限されてしまいました。しかも、Li-Poだけ・・・
もっと具体的に言うと、Li-Poの3セル(11.1V)「だけ」が使用できない、ということです。
Li-Poの3セルを使用していないチームは実質的に影響がありませんが、Li-Poの3セルを使用していた場合は対策を考えなければなりません。
まあ、単純に考えれば・・・
・Li-Poの2セル用に改造する
・Li-Po以外のバッテリーにする
ということなのでしょうね。
実は、かつて M&Y も高性能バッテリーの導入を考えたことがありました。使用するコントローラーを RCX から NXT に切り替えた頃、普通の単三電池(アルカリ乾電池)を使用していたのですが・・・その消費の速さ(電気の大食い)に驚いて、充電池に切り替えました。その時に、UltraFire18650という電池の導入を真面目に考えました。
小さくて容量があり、しかも安い・・・怪しい通販で・・・
その時は知りませんでしたが、これがリチウムイオンバッテリーだったのですね。
そして・・・18650というのは、バッテリーの種類ではなく、大きさのことらしいです。
最初の2桁が直径18mm、続く3桁が長さで65mm(こちらは0.1mm単位!?)
で、写真を見ててっきり単三と同じ大きさを思い込んでいたので・・・「よし、これならNXTの単三6本のホルダーのところに2本入れるだけで使えそうだから、軽量化になるな」と勝手に解釈していたのですが、表示されていた大きさと単三電池の大きさを測って・・・「全然ちがうじゃん!」と判り愕然となりました。(笑)
今、考えれば、この充電池が Li-Po の代わりに使えるんじゃないかと・・・ここまで書いたら・・・くるミラのブログにもっと役に立つ記事がもう掲載されていました。(ガックシ あちらの記事の方が技術的に参考になりますので・・・)
この18650の電池を選ぶ場合に、長さ65mmのものを選んではいけないそうです。バッテリー一個一個に保護回路が搭載されているものがあり、それは長さが3mm程度長いので、68mm~69mmあるようです。
例えば、これを使えば(Li-Poではなく、Li-ionなので)、面倒な申請書を書く必要がありません。保護メガネを準備する必要もありません。保護回路もバッテリー側に組み込まれているので何の問題もありません。そして10Vの制限も無いので、3個直列で11.1Vを使うことができます。大きさや容量が合えば使ってみるのも一興かと・・・
レスキューチームである「M&Y」や「花鳥風月」は、eneloop で十分でしたけどね