景観論争で鞆の浦の埋め立て差し止め判決が広島地裁であった。誠に喜ばしいと思うが、その内容を考えると、世の中の変化を感じる。<o:p></o:p>
まず、「景観利益」が定義されている。次に、一度無くすと「復元はます不可能」と言い切っている。さらに、瀬戸内法による公益保護を指摘している。誠に論理だっており、調査もなされている。<o:p></o:p>
具体的には、1道路整備効果、2駐車場整備、3小船だまりの整備、4フェリー埠頭、5防災整備、6下水道整備の効用について、調査不足、過小評価などの見解を示しこれらを否定・疑問視している。<o:p></o:p>
行政は判決に不満なようだ。高裁に上告するなら判断の根拠を、またはこの判決を受け入れるなら、指摘への返答示して頂きたい。<o:p></o:p>
東京の日本橋の高速道路を地下化しようという時流の中、「建設」ありきではなくなりつつあること、「景観」の社会資本としての認定につながること(この判決では住民のみのようだが)がパラダイム・シフトだ。<o:p></o:p>