秋なのでカキフライを特集します。例によって、大阪北浜の誇るグリル・ロータリーでカキフライを食べていると皿に油が落ちていた。ここは豪快にフライを揚げるトンカツ屋風である。衣がかりかりして、脂の旨味もある。京都の葵のカキフライは洋食屋風で薄い衣で牡蠣を包み軽やかだ。この中間が煉瓦亭の牡蠣フライで衣とかろみのバランスが良い。<o:p></o:p>
カキフライにはタルタルソースが付き物だが、本当にこれが良いのだろうか。レモンだけ、塩、醤油、ウスターソース、マヨネーズ、辛子、タバスコを試したことがあるが、トンカツ屋風の場合はレモン、醤油、マヨネーズ、辛子が美味しいと思っている。洋食屋風ではレモンと醤油のみが良い。タルタルソースは薄いものが多く、ピクルスや玉ねぎ、玉子などは余計に感じる。美味しいと思うのは具材を細かくしてあるグリル小宝くらいだ。<o:p></o:p>
カキフライは衣で蒸し焼きにしているので牡蠣自体に味はない。断面にもタルタルで味をしみこませようという考えかもしれないが。衣に味をつける欠点は衣がふやけるところにある。その意味では、タルタルソースを上からかけまわしてあるのはフライが冷えることもあり感心しない。<o:p></o:p>
カキフライには醤油・マヨネーズ・辛子を試してみて頂きたい。銀座のとんきにはこれがある。岡崎の小宝は辛子がつきます。また、おろしポン酢で食べても美味しい。ごはん、カキフライ、キャベツを美味しくするソースや調味料はなんだろうか。<o:p></o:p>
また、牡蠣は中華にあるように炒めて味がついているのも美味しいものです。炒め系も探してみます。<o:p></o:p>