都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

ユーモアとエスプリ 橋下知事のメール事件

2009-10-11 08:08:14 | 世情

 「ユーモア」とは低いところから嗤う批判だ。「エスプリ」は高みからの批評だ。視点の違いや方法論が違う。今回、橋下知事は府職員に対し「紀の川大堰」の撤退費用(サンクコスト)380億円について「高み」から「エスプリ」の立場でメールを送った。これに対して、大阪府の職員も「高み」から「こんなメールを送るな」と批判した。お互い、「エスプリ」的だが、橋元知事は「職員にふさわしくない」という「俺がボスだ」の権限領域に話が変わっている。橋下知事はもともと国の政策・権限に立ち向かう「エスプリ」の人である。それが、自分に向けられた「エスプリ」に対しては権限を主張するのは理解に苦しむ。<o:p></o:p>

 それにしても見ていられない、組織管理で府の総合利益よりも、自己の権限を重視しているのかもしれないと訝る。助言として、女性職員は「エスプリ」がきたなら「ユーモア」で切り返すことだ。たとえば、「民間企業では、そうなんですか、府の職員も意識を持つのが当然だと思います。ついてはよく分からないのですが、企業の役員と府庁の知事の役割の違いをお教え下さい」くらいのボケをかましたほうが突っ込みに対処できたであろう。<o:p></o:p>

 WTC移転をはじめ、知事の判断、行動は「短期」、「独自」、「権限」に振れてはいないかと懸念する。<o:p></o:p>

コメント
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