下水のない都市は臭かったが、汲み取りにより肥料としてのエコと都市衛生が両立した。ビジネスとしての下肥の視点が新鮮で、回虫による仙気、癪も言及。色街のしくみも面白い。
知見は:
・糞尿まみれだった平安京、裏通りは便所状態
・汲み取りが100万都市の江戸を救う
・長屋のゴミと便所は悪臭
・切見世(局見世)は間口4尺5寸、奥行き6尺、揚代は50~100文、ちょんの間で10~15分、前の溝で放尿、船饅頭も同じ。
・頻発する便所や肥運びの事故
・仙気、癪は寄生虫でとくに回虫が原因
・江戸の西は運河と船で肥を運搬、東は陸路で馬か人
・汲み取りの利権争いと価格競争、水増しなどのごまかし
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