都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

江戸の糞尿学(永井義男):都市衛生とエコ、下水の歴史も欲しい

2016-07-10 04:08:15 | 都市計画

 下水のない都市は臭かったが、汲み取りにより肥料としてのエコと都市衛生が両立した。ビジネスとしての下肥の視点が新鮮で、回虫による仙気、癪も言及。色街のしくみも面白い。

 知見は:

・糞尿まみれだった平安京、裏通りは便所状態

・汲み取りが100万都市の江戸を救う

・長屋のゴミと便所は悪臭

・切見世(局見世)は間口4尺5寸、奥行き6尺、揚代は50~100文、ちょんの間で10~15分、前の溝で放尿、船饅頭も同じ。

・頻発する便所や肥運びの事故

・仙気、癪は寄生虫でとくに回虫が原因

・江戸の西は運河と船で肥を運搬、東は陸路で馬か人

・汲み取りの利権争いと価格競争、水増しなどのごまかし

 都市と下水の歴史をまとめた著作が欲しい

コメント
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