行動経済学の基本である「人は間違う」を前提に、社会的なリバタリアン・パターナリズム Libertarian Paternalism という「自由主義の状態だが、父親役から誘導する」の必要性を説く。その手法がNudge(人をひじでつついて気付かせる: https://en.wikipedia.org/wiki/Nudge_theory )で、iNcentive, Understand mapping, Defaults, Give feedback, Expect error, Structure complex choice の6原則を表す。
一例として、危ないと思われ警告も多かったが、儲かるため売れたサブプライム・ローンとその証券化商品を例示がある。しかし、これがNudgeで防止できたとは思えない。というのも「儲けよう!」というアニマル・スピリッツは「ひじでつつく」ぐらいでは止まらない。その反対に日常的で常識の働く状況なら将来のため年金の天引きのDefault方式は有用だ。また、選択肢が多すぎる場合は「選択の科学」( http://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/c85d72965dd34025edc9596e3325f01f )で証明されている。Nudgeよりも科学的な理論の確立が重要だ。
Nudgeは間違わないような誘導などの簡単な手法のみ(天引き、騙されない常識(元本保証の高利回りはないなど)、小便器の狙いマーク)などが有用だろう。なんでも防止できるというのこそ「思い上がり」でNudgeが必要だ。(父親も干渉しすぎると、子供がグレたり、ゆがんだり、反発したり、無視したりがあるのと、そこそこ大人になれば言うことなど聞かなくなる)
更にNudgeがNudgeを呼ぶ。金融工学で、証券化がその派生商品で証券化を自己複雑化に、オプションは、更にそのオプションを組み立てるという自己複雑化のメカニズムがあるのではないか。
昔の行動経済学でやっと読んだが、今なら古い。
なお、約10年サイクルの株の破綻はそろそろだろう。仕組み利益を得る奴らがうごめける状況だ。大体、不動産取引のCapが2%台とは異常だ。利確に動くべき時だ。