コロナ禍で飲食店は閉店や廃業が多い。このなかでも、お得だった個人経営のお店が無くなった。
最近、ラーメン定食でも千円越えは当たり前だ。もともと、我が国の飲食は、安い・サーヴィスは良い・うまいと三拍子そろっていた。
ニュー・ヨークではちょっとしたランチが$25(2千円位 実効レートは80円/$のため 、但し量は多いため、我が国の一人前の量なら1,500円位の価値https://locotabi.jp/newyork/guide/tp-gen-prices#%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%81%AE%E5%8F%82%E8%80%83%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E3%83%BB%E7%89%A9%E4%BE%A1 )だが高い。
牛丼チェーンもなにやら高い、大戸屋はもっと高い、しかも、おおむねMSGと塩が濃い。これならまっとうな食材を使い自宅で作るのがお得と最近思った。そのため、ランチで食べるのは焼肉や中華の家ではできないお味や手間のものしか行かない。
本町・淀屋橋に24年務めたが、あのあたりは堺筋か四ツ橋に向かうと800円位でお昼があった。混むくらい客が多いからだが反面、競争が激しかった。いまや廃業・閉店が多い。そのため、ちょっとうまい店で前まで千円の弁当に入った定食がいまや、1,500円になったと聞く。
さらにチェーン店の店舗縮小・業態変更も多い、ランチの選択肢は減りるため、需要が同じだとすると価格上昇は避けられない。となると、代替の中食であるコンビニかスーパーの総菜だがこれも高くなりつつある。
現在の後輩のランチを聞くと、コンビニや都心スーパーの弁当・総菜が多い。お昼を一緒に会話し、喫茶店というのは40年前の妄想だ。(当時は昼食・喫茶・煙草で「千円亭主」という用語があった)連れ立ってお昼という習慣が消えつつある。サラメシ(NHK)を見ると愛妻や自作の弁当も多い。外食とあわせて利用(需要)側は3極化してきた。
我が国の外食はもっと高くなって良い(供給側)。そうすれば、より高度なお味が楽しめ、競争力が高まり稼働率次第で従業員の給与も上る。ターゲットは人と会うことで情報交換や発想を生み出すワーカーだ。そのため、ゆったりしたお昼が好まれるように思う。選ばれる店になるためには店舗の差異化と、健康でおいしい料理が不可欠だ。
安くても、早くても、MSG、油・脂、塩、砂糖に頼る不健康な、ぞんざい料理はお昼に食べたくない