市井の歴史研究家らしいが、内容は、聖徳太子は蘇我入鹿であり、殺したのは新羅系の秦河勝。そのため、百済系の秦氏が隆盛となり、新羅系は芸能に生きるという「冷や飯」となったという骨子。とんでも本に近い。
秦氏についての知見は:
・葛野大堰:秦の都江堰と同じで中ノ島を作り、灌漑用水の導入口と用水路整備
・稲荷神社と狐、水とつながる、水の豊穣と水害恐怖
・蚕の社の三柱鳥居は、双ヶ岡、松尾山、稲荷山をさし、愛宕山と四明岳(比叡山)を分割線上にさす。松尾大社、元糺の杜(蚕の社)、糺の森、四明岳が一直線(谷川健一編「日本の神々、神々の聖地5」より)
・能:神楽・田楽から、散楽(怨霊を鎮める)、呪師(しゅし)
・八幡、宇佐神社、応神天皇
・傀儡子は遊女(あそびめ)、巫女も零落したものは遊女で神社近くの花街
律令時代の天皇と権力争い、秦氏、宗教(神道)が混在しているが、何故か仏教からの分析は薄く、広隆寺( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E9%9A%86%E5%AF%BA )しかない。
散文的で論理と証明がない、読み物だ