都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

寺社が語る秦氏の正体(関裕二):聖徳太子はいなかった、蘇我入鹿を殺したのは秦河勝という荒唐無稽、役に立つ知識もある

2020-12-06 02:29:06 | 京都

 市井の歴史研究家らしいが、内容は、聖徳太子は蘇我入鹿であり、殺したのは新羅系の秦河勝。そのため、百済系の秦氏が隆盛となり、新羅系は芸能に生きるという「冷や飯」となったという骨子。とんでも本に近い。

 秦氏についての知見は:

・葛野大堰:秦の都江堰と同じで中ノ島を作り、灌漑用水の導入口と用水路整備

・稲荷神社と狐、水とつながる、水の豊穣と水害恐怖

・蚕の社の三柱鳥居は、双ヶ岡、松尾山、稲荷山をさし、愛宕山と四明岳(比叡山)を分割線上にさす。松尾大社、元糺の杜(蚕の社)、糺の森、四明岳が一直線(谷川健一編「日本の神々、神々の聖地5」より)

・能:神楽・田楽から、散楽(怨霊を鎮める)、呪師(しゅし)

・八幡、宇佐神社、応神天皇

・傀儡子は遊女(あそびめ)、巫女も零落したものは遊女で神社近くの花街

 律令時代の天皇と権力争い、秦氏、宗教(神道)が混在しているが、何故か仏教からの分析は薄く、広隆寺( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E9%9A%86%E5%AF%BA )しかない。

 散文的で論理と証明がない、読み物だ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする