竹中工務店、開発計画本部勤務の初めの5年間は出張が多く、ロバート・ラドラム(暗殺者など)、トム・クランシー(レッド・オクトーバーなど)、クライブ・カッスラー(ダーク・ピットなど)などエスピオナージやアクション系ミステリを車中で読んでいた。
このうち、ダーク・ピット・シリーズは奇想天外で面白かったが、「ドラゴンセンターを破壊せよ」('90)が日本を勘違いしている内容でもあり以後読むのを止めた。
最近、カッスラ―のオレゴン・ファイル・シリーズを読んでみたが、相変わらずの大風呂敷で主人公側はなぜか幸運続きがあり無事で悪は滅びるのも同じ。しかも、海洋ものでマンネリが続くのに驚嘆。時間つぶしには良いがあまり楽しめない。
そういえば、エスピオナージでも面白いのが少ない、コン・ゲームものはもっと少なくなった。本格推理も良いが、上質なエンターテイメントとなるのが少なくなった。東西冷戦が無くなったのが要因とも言われるが。
最近では、フィクションよりコロナ禍での上がり続ける株価の方がミステリとして面白い