アベノミクスとは、家計から国家予算への贈与と書いた( https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/a4e67935d6ba10d6412f77183c42924b )また、安倍が日銀を私物化していた発言もあった( https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/01abee86287e7b5a44c57f4c9ba2670b )
今や、世界中インフレ対策により利上げと金融引き締め(M2の減少 https://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/faqms.htm/ )に向かっている。我が国の中央銀行の日銀だけが黒田総裁(23年4月までの任期)の決定により、利上げ見送りと指し値オペでの国債買い入れ(金融緩和)という愚行をしている。民主党政権が「悪夢」ならば、アベノミクスは「死に至る病」だ。
このままでは、日銀資産の500兆円に上る国債がさらに積み上がり、利上げになると大きな含み損を抱える、簿価40兆円の株式も株価2万円で含み損が出る。となると、日銀としては出口戦略がなく現状維持しかない。
利上げと、金融引き締めでは、株価下落と株含み損、さらには多少の景気悪化(流動性の罠の状態であり大きな悪影響がはない https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%81%E5%8B%95%E6%80%A7%E3%81%AE%E7%BD%A0 )。
しかも、ゼロゼロ融資56兆円( https://mainichi.jp/articles/20220429/k00/00m/020/116000c )についても自己破産などで不良債権化の恐れがある。また、給付金・支援金の詐欺も摘発が目立つ、総額の明示がないとは丼勘定だ。
つまりは、アベノミクスとは期待インフレをあおるため低金利政策としたが、これは失敗であると言い出しっぺの一人、クルーグマン(実は国際貿易が専門)も認めている。しかし、低い金利は株投資に流れ株価はうたかたの上昇となり、国家の赤字の利払いも少なくて済むという政治的メリットがあった。さらに、コロナ禍でゼロゼロ融資と給付金・支援金により、見かけの失業率や倒産を防いだ。
これらはうわべの政策だ。いかに黒田日銀が頑張ろうとしても世界経済は、「それなら国債の売り浴びせで儲けよう」、「円安で儲けよう」と思うだけだ。低利の円資金利用での不動産売買と高騰も目立つ。つまりは国富の流出を招く。さらに、マンションなどバブル期越えの高止まりとなっている。資産インフレが10年程前から発生している。( https://ouchi-iroha.jp/sell-101-10594 )
岸田政権もこの時期景気悪化を恐れ、円高の局所対応(ガソリンなど)をおこない当面をしのいでいる。我が国の家計は円安のため$投資もできず、下落リスクを抱える債権投資もできない。株は高止まりも良いところだ。現金か預金に逃げ、金利の機会損失があろうともキャピタル・ロスを避けるのが賢明だ。皆がこう思うと、株式投資などあろうはずがない。
つまりは、マネタリー・ポリシーの低金利のぬるま湯にどっぷりつかりふらふらな経済が現状だ。とっととぬるま湯からあがるように湯の温度(金利)を上げる、湯の量(金融緩和)を減らす、入湯料の値上がりを防ぐために、他国並の政策にするのが要点だ。
政府や日銀の金は勝手に使っていいものではない。人気取りのバラマキと同じ政策はすぐさま止めるべきだ。さらに、日銀はこのままでは救いようがない、黒田と安倍の責任追及と消費税値上くらいしか対応策はない( https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/f09aac3088bf6513bd38bf64088e9cba )
政策崩壊を回避するには、利上げをしながら、日銀の国債売却しかない。政府の利払いが増える前にGDP増加政策(新産業育成)しかない。