愚妻と奈良・斑鳩1Day チケット(1,630円)で奈良方面を探索。京都市地下鉄から近鉄線に乗り継ぎは便利。木津川沿いに南下するが、山の姿もおっとり見える。
近鉄奈良駅を降りて、猿沢池を目指すと、アーケードの先に、びっくりうどん三好野( http://tabelog.com/nara/A2901/A290101/29000021/ )は今も盛業、安くて大盛のため自転車で奈良に来ると定番だった。閑話休題。
暑い中、朝の涼しい時にてくてく歩いて、ならまち賑わいの家 は耐震改修済み。跳ね上げ式の扉は美術商であったためか。京都の町家なら西陣の大市にしか見られない。上がって違和感は鴨居が低い。京都の建具は5尺7寸だが、3寸は低い。畳も江戸間なのかもしれない。各所にアレンジの効いた造りで増築時期も違うらしいが、大正期の建物とのこと。道理で2階は低い虫籠だが畳敷き、二部屋に分かれている。1階の通り庭も端ではなく店が両側にある。
蔵は見もので扉が防火、鍵の掛かる戸(滑りゴマ)、障子の構成。鼠よけの板戸差し込みもあり面白い。
ガラス戸もあり、大正期の特徴が色々。町家というより、仕舞屋の風情。
水飴や金平糖を扱う砂糖傳( http://www.satouden.com/shop/index.html )にたまたま入ると ならまちこ のぬいぐるみがお出迎え。建物は江戸末期のようで、特徴として虫籠窓のある2階の床が取り払われ、虫籠窓の下半分が明り取り窓となっており、床はさらに高く張りなおされ天井となっている。なお、向かって右は2階の床が一部残り、窓が内側に向かって造られ、奥は番頭の寝室だったという。
にぎわいの家は再築とのこと。換気のために火袋のある天井近くの障子と板戸を紐で操作。煙抜きがついている。
庭の丸い出っ張りのある礎石4つは東屋の跡か。昔の便所、風呂がそのまま。愚妻は昔の風呂の蓋は二分割だったとしみじみ懐かしい。この頃は汲み取りのため通り庭は必須。
どこも案内の方がとても親切で気分が良かった。意外と起伏が多く、「自転車では登れないんですよ」というのも本当だと感じた。なんだかぶらタモリみたいな町探検になった。
奈良ホテルで一休み、足を労わる。
もちいどのセンター街は面白い店が多い。古いアーケードというより、パリのパサージュみたいだ。横に広がる路地やビルが楽しい。
涼しい環境を目指して生駒山山頂を初体験。生駒山のケーブルは宝山寺で乗り換えるもので日本最古( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E9%89%84%E7%94%9F%E9%A7%92%E9%8B%BC%E7%B4%A2%E7%B7%9A )500m近く登るもの。山上線のトンネルが圧巻で、途中にカーブがあるのは驚いた。流石、トンネルに強い近鉄(と大林)だ。
生駒山の上は、大きな放送アンテナが林立している、その周りは昔ながらのアミューズメント・パーク(遊園地)、レトロだ!吉阪隆正の作品であった宇宙科学館は取り壊されていた。( http://sssenceofwonder.blog6.fc2.com/blog-entry-789.html )折しも、設計に参画された国立西洋美術館が世界文化遺産に指定された翌日であり、なんとも言えない。
夜のイルミネーションもあるが、クリスマスの西院のロームや舞浜の住宅街に見劣りしそうな手作り感満載。ペット・ボトルが200円は山頂価格と愚妻が。
風は爽やかで、山上からは奈良と大阪の両方が楽しめるが、大阪側はかすんでおり、ハルカスと梅田のビル群がうっすらと見えただけ。
結構、歩きと日焼けで疲れた