ギリシャ神話のエディプス(オイディプス)は、恐るべき宿命を背負った人物です。
本来テーベ(テーバイ)王の息子なのですが、「生まれた息子は父親を殺し、母親と結婚する」という神託。
これを恐れたテーベ王から赤ん坊を捨てるよう命じられた従者は、赤ん坊を羊飼いに与えます。
この赤ん坊は、子供のないコリント王に引き取られ王子として育てられます。成人してから自分の出生に疑いを持ったエディプスは、神託を聞くためデルフォイ(デルポイ)へ赴きます。
ここで「父を殺し母と結婚する」という神託を得たエディプスは、自分の両親と信じるコリント王夫妻に不幸をもたらさないため家出します。この続きは落書ななみみず版エディプス王の通り。
物語では事態を究明するため執拗な探索が続けられ、真実が明るみにでると、母ヨカステ(イオカステ)は、絶望し首吊り自殺をとげます。
登場人物は普通の人間で、決して悪人ではなく、むしろ来るべき不幸を回避しようと努力するのに、恐るべき宿命に翻弄されるのです。自ら目をつぶしたエディプスのその後については、様々な説があります。
そのひとつは「アテネの近くに隠棲し世を去る」というもので、エネスク(エネスコ)のオペラはこの説を取り、宿命に打ちひしがれながらも、人間の尊厳を守って死んでゆくエディプスが描かれています。
上の落書は何年か前にエネスクのオペラを見た後で書いたものです。
人名・地名のカタカナ表記にも色々なバージョンがあります。
詳しくはここをご覧ください
Wikipediaオイディプス

私の落書をアップすると、どうも写真より小さくなります。あまり下手なのでブログ作成プログラムが呆れるせいかも知れません。見難くてすみません(それが救いです)