友達より着物の状態でいただきました。50年以上前の物だそうです。
単衣ですがとても丁寧な仕立てで肩や腰のあて布にさえきめ細やかさがにじんでいました。
着物は長方形の布をつないで形作っているので無駄なく再利用できます。
丈の倍の布を2枚裁ち前後を縫い頭が入るぐらいに開けてまちをいれます。
脇はからだにそって縫っていますので見た目よりブカブカにはなりません。スリットも入っています。
写真を大きくしていただくと、かすかに縫い目がわかります。
この布はインドのカデーで手織り手紡ぎです。インドで売られている時も5メートルぐらいの長さの物がおおいそうです。細かいもょうがありますが、
一律ではなくインド的と言えばいいのか、面白いと言えば面白いのですが。
50センチ幅、130センチの布を二つに折り頭が入るように直線の穴を開けまちをいれ、脇はスリットを残し縫い、重なり部分にヤブマオで染めた別布を足しました。まちも同じ布です。
直線裁ちの服なので思わぬ所で不自然な動きが出るのを楽しんだり、布を無駄にしないし、簡単に縫えて、着やすく、たたみやすい。
日本の着物をイメージしながら頭と両手が出れば服なんだと思いながら作っています。
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