自然に任せての織りむらで面白いところがあります。そこをどういう場所に持っていくか考えるのも楽しいものです。
上の長方形2枚を前で3センチづつ6センチ重ねる事で肩下がりを作り、下の長方形2枚を縫いつけ、脇を縫います
一緒に写っているストラップは同じ編み方と三つ編みで作りました。
ベースになっている茶色の糸は、式根島で拾ってきた漁の網を解いてつくり、マテバシイと鈴とスナップの穴が開いている方をつぶして飾りにしました。
この編み方を教えてくれたのは、秋田の人です。
60台後半の年配の人でした。
私の作る物に興味を示してくださり、時々来店くださっていたのですが、あるとき「子供の時母から教わったのだけど今編もうとしたら、体が覚えていて編めるのよね」と言って、教えてくれたのです。
一つの編み方を覚えるだけで、色んな世界が広がります。
彼女も月日がたち思わず覚えていた紐編みをした時、お母さんを思い出したように、私もこの紐編みをする時は秋田に帰った彼女の事を思い出します。
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