こぶしの大木の逞しい根です。下の空洞は2004年の台風の時できたものです。大雨になると人間が作った道は大水の通り道になります。
凄い勢いでながれる水は新しい谷もつくります。
こぶしは真下が大水の通り道になりながらも横に張った根で山を支えました。
すぐしたの山桜も出ている根も逞しいのですが土の中の根はもっと凄いのでしょう。ここまでは以前のままですが、すぐ下は土が崩れ新しい谷になりました。
2005年一月この谷で焼き物に使える土を見つけ、備前の土と混ぜて焼き物を楽しんでいます。
「人間万事塞翁が馬」とはよく言ったものです。
芽吹きも花も紅葉もきれいでやさしげなこの二本の落葉樹の強くて逞しいのに驚くと共に、この上に生える杉類の大木が簡単に倒れ、正月のお稽古に使う南天の木を覆い、その年は実がつかず使えなかったのを思い出しました。
新しく出来た谷より採集してきた土を水で溶かし、ザルでゴミを取り除いた後.天日で乾かして、良い柔らかさになったところです。
黒い土ですが焼き上がりは白っぽく、砂も混じっているのでサクサクとして粘りがなく、形作るのが難しいので、備前の土を作る物により混ぜて使いいます。
少しの土を作るのに大変な時間と労力がかかりますが、土とこういう関わりを持つのが好きです。
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