二人で鈍川温泉のパンフレットを見ていたら妹のきんかんが目ざとく”美人の足湯”を見つける。
きんかんは美人という言葉や文字に敏感だ。
まずは”美人の足湯”へ。
足湯は陽だまりにあり数人の人たちが楽しんでいた。
ぬるぬると効能のありそうな湯で足があったまっただけで温泉気分。
それから森林館へ。
金土日は開いているがあたりは人気もなく閑散として運転手の居ないトラックがでんと止まっている。
積んでいるタンクに水をくみ上げているようだ。
なんとなく不気味。
重いドアを押し開けて森林館へ入ると丸太で出来た見事な天井。
知り合いらしい3人の男性がコーヒーを飲んでいた。
狭い場所だしいきなり他人の家へ入った雰囲気。
ちょっと息苦しい。
間伐材で作られた休息所は心地いい場所だ。
次の目的地があるので帰ろうと思ったがトラックが気にかかる
森林館にいた男性に聞きに行き驚いた。
帰りに立ち寄る武丈の湯の温泉はここから運ばれているそうだ。
3人の男性の一人が運転手だった。
帰りに立ち寄る話をすると急に打ち解け運転手からは温泉を今日入れ替えた話や職員らしき人からは鈍川せせらぎ交友館の温泉をとるため800メートル掘って湧き出した温泉を森林館まで引いている話などを教えてもらった。
何かきっかけがあると親切にしてもらえるもんだ。
タンクに温泉を満タンにして出発する運転手にきんかんは手を振っていた。
帰りに立ち寄る温泉が楽しみだ。
なんとなくウキウキした気分で次の目的地へ。
湯の花橋からの渓谷美。
思わず車を降りて散策。
鈍川温泉街よりほんの5分ほど走った場所だ。
行きかう車もない。
観光地と言われる場所にしか行かない人が多い。