パンク修理に近所の自転車屋さんへ行くと古いノートを持ってきた。
11年前母が82歳ごろ買ったものらしい。
それから3年ほどは乗ったようだがその後は乗ってないものの時々私たちが使っていた。
パンク修理をしてもタイヤが劣化しているので又すぐパンクする可能性が高いと言われ新しいタイヤに取り換えてもらうことにした。
かなり錆びている自転車だが錆を溶かす油をさしながらの解体は面白い。
自転車屋さんは亡くなった兄の同級生だ。
共通の知り合いの話、私が東京にいたころの金生町の話と一時間ほどはすぐだった。
パンクはしたもののタイヤの中にあったチューブはきれいだし外したタイヤもそれなりに面白い。
思わずいただくことにした。
母が乗った人生最後の自転車のタイヤは私にとって貴重な素材になると思う。
一緒に写しているのは今興味がわき始めている錆びた鉄類。
創作の素材としては今までに使ったことがないものだ。
どんな作品になるのだろう。