干底が15:30分なのでまず予定の廃墟を作業場にした。
干底までは一時間ある。
すぐ中へ入る気分になれず周りを歩いたが鉄筋を覆ていたホロの破れ具合が魅力的だし自然にさらされた色もいい。
キラキラした人工物も長年の風雨にさらされると自然になじんでくる。
周りは野原で野草が茂っているが黄色い花のキリンソウや紫のムクゲの花も咲いていた。
垂れ下がっているホロを使い花たちを飾って妹のきんかんは”ゆりかご”を作った。
海岸の漂流物の中には私の頭では想像できないものが打ち上げられている。
モーターボートが放置されているこの場所もどうしてこうなったのか想像もつかない。
別に考えることもないがそういう場所に心惹かれこういう時間を過ごしていることがおかしいが楽しい。