高開シバザクラの見どころは代々築き上げ守られてきた石垣との対比にある。
去年の雨続きの中で咲いたシバザクラしか見てない妹のきんかんは今年の方がきれいだと喜んでいた。
日曜日ともなれば大勢の花見客がやってくる。
急な斜面に開けたの道は狭い。
地元の人たちが数か所で駐車場や回り道の誘導をしてくれる。
休憩所になっている農家の御主人より高開のシバザクラについての話を聞く。
築200年の農家の壁には昭和天皇ご夫妻や皇室の方々の写真、上空よりドローンを使い写した農家の写真などいろんなものが飾られてあった。
高開のシバザクラと言われるがご主人の姓は高開さん、代々地域に貢献した人たちなのだろう。
休息させていただいた部屋は谷間を隔てて向かいの山が見渡せる心地よい場所だった。
立てかけてある手製の杖類の中に竹でなはいが節がありとても軽い素材が使われていたので聞くとイタドリだと教えてくれた。
今旬で食べている柔らかいイタドリが軽くて立派な杖になっている。
自然に向かい合った生活では芽吹きから成長して枯れるまで本当によく観察し利用しているのには心打たれる。
今年の秋は杖が必需品の母に軽いイタドリの杖を作ってあげよう。