野草(イエツァオ)なくらし!

文京区改め金生町で草をアートし売り、食べています

型紙のいらない服シリーズNO2

2006-08-08 14:57:30 | 型紙のいらない服シリーズ

Img_0517 布は手織り手紡ぎのインド綿カデーです。

自然に任せての織りむらで面白いところがあります。そこをどういう場所に持っていくか考えるのも楽しいものです。

上の長方形2枚を前で3センチづつ6センチ重ねる事で肩下がりを作り、下の長方形2枚を縫いつけ、脇を縫います

Img_0519_1 紐も手編みです。

一緒に写っているストラップは同じ編み方と三つ編みで作りました。

ベースになっている茶色の糸は、式根島で拾ってきた漁の網を解いてつくり、マテバシイと鈴とスナップの穴が開いている方をつぶして飾りにしました。

この編み方を教えてくれたのは、秋田の人です。

60台後半の年配の人でした。

私の作る物に興味を示してくださり、時々来店くださっていたのですが、あるとき「子供の時母から教わったのだけど今編もうとしたら、体が覚えていて編めるのよね」と言って、教えてくれたのです。

一つの編み方を覚えるだけで、色んな世界が広がります。

彼女も月日がたち思わず覚えていた紐編みをした時、お母さんを思い出したように、私もこの紐編みをする時は秋田に帰った彼女の事を思い出します。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

型紙のいらない服シリーズNO1

2006-08-07 21:05:17 | 型紙のいらない服シリーズ

Img_0522 上布と言われる薄手の麻織物です。

友達より着物の状態でいただきました。50年以上前の物だそうです。

単衣ですがとても丁寧な仕立てで肩や腰のあて布にさえきめ細やかさがにじんでいました。

着物は長方形の布をつないで形作っているので無駄なく再利用できます。

丈の倍の布を2枚裁ち前後を縫い頭が入るぐらいに開けてまちをいれます。

脇はからだにそって縫っていますので見た目よりブカブカにはなりません。スリットも入っています。

写真を大きくしていただくと、かすかに縫い目がわかります。   

Img_0521 この布はインドのカデーで手織り手紡ぎです。インドで売られている時も5メートルぐらいの長さの物がおおいそうです。細かいもょうがありますが、

一律ではなくインド的と言えばいいのか、面白いと言えば面白いのですが。

50センチ幅、130センチの布を二つに折り頭が入るように直線の穴を開けまちをいれ、脇はスリットを残し縫い、重なり部分にヤブマオで染めた別布を足しました。まちも同じ布です。

直線裁ちの服なので思わぬ所で不自然な動きが出るのを楽しんだり、布を無駄にしないし、簡単に縫えて、着やすく、たたみやすい。

日本の着物をイメージしながら頭と両手が出れば服なんだと思いながら作っています。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アブラチャン染め

2006-08-06 20:00:00 | アート・文化

Img_0513 型紙がいらない服シリーズのデザインです。

後ろより前の布が10センチ広く、それがドレープになり前の体の厚みもカバーするデザインになっています。

黄色の布はインドのカデーで手織り、手紡ぎです。

Img_0515 白っぽく写っているところは9月、清里の野外教室の時採集したアブラチャンの葉で染めました。

一緒に写っているのはアブラチャンの実です。採集した時は、まん丸で、淡いグリーンのピカピカした実でした。

型紙のいらない服は長方形のつなぎ合わせで着物と同じ様にピタッとたためます。

写真の色は実物とはかなりちがいます。実物はエンジがかった黄色です。

アブラチャンの枝はカンジキに使うそうです。

Img_0512 それを知った時、曲げて使う物を作りたいと思って作ったのが、取っ手です。

ツヤのある茶色の枝がアブラチャンの枝です。合わせているツルと同じ様に曲がりました。

染色した糸や布、ラフィアでつなぎ取っ手を作りました。

Img_0511 縦25センチ、横22センチのフクロです。少しグレーがかった麻布をヤブマオで染めた布を使いました。

止め具は備前の土で焼きました。

穴を二ケ所明けてねじった物ですが、

穴を開けると言うだけで色んな使い方ができます。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカメカシワ染め

2006-08-05 19:24:52 | アート・文化

Img_0501 さくらさんの作品ですが部分です。

左手前のアカメガシワの実を「ブドウだブドウだ」と喜んで生けていました。

彼女は見立て遊びが好きです。

7月3日のブログで雌雄のアカメガシワの花をアップして一ケ月でこんなリッパな実が付きました。この実を鳥が食べまき散らすので、いろんなところで見かけます。

Img_0482 染色できる量が採集できたので、染める事にしました。

2002年頃より植物の形や色と共に、内蔵されているものにも興味がわき始めコトコト煮た汁に木綿布を浸し、手に入りやすい明ばんと鉄での媒染で二色の色を作り楽しんでいます。Img_0509

左の布は染める前、真ん中が明ばん、右の布が鉄媒染です。

淡いですが、しっかりした色にそまりました。

この頃より効く効かないは別にして薬効の有る植物を、ただ乾かし、お茶代わりに飲でいます。

40種以上集めました。「イエッアオ」特製茶でここでしか飲めないと、楽しみにしてくれてる人もいます。

ちなみにさくらさんの作品の白い小花はセイョウノコギリソウで解熱、降圧、利尿。アカメガシワは胃潰瘍他、下に生かっている紫のウツボグサは、肝炎、腎炎、利尿とかだそうです。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤブマオ染め

2006-08-04 17:06:51 | アート・文化

Img_0478 このヤブマオは都心にある切り通しの崖で毎年花を咲かせます。

こんなに株が大きくなっているのに、石垣を崩す気配はなく、共存共栄?・・してます。

日陰や他の草と生えてるヤブマオと比べても強そうでしっかりしています。

8月になると毎年この枝を数本採集してきて草木染めをします。

明ばん媒染だとエンジ色に染まります。

Img_0499 この服はヤブマオで染めた布でつくりました。

型紙が無くて出来るシリーズの一つです。

アジアの衣類は布を織ったまま上手に体に巻きつけたり、日本の着物も同じ様な物だと思います。

とても合理的な使い方で、直線断ちだと無駄なく他の布と縫い合わせたりして、再度つかえます。

この服は4枚の長方形を縫い合わせてつくりました。

肩にこの布の織り糸を解いて編んだマチを入れています。

この服は仲間達と2月に開くクラフト展に出品しました。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヨモギ染め

2006-08-03 19:31:30 | アート・文化

Img_0483 右側のフェンスを覆っている緑はクズで、左手前の緑はヨモギです。

都心ですがとても緑が豊かでチョット遠回りでもこの道を通ります。

2~3日涼しかったので、急に思い立ち

手前のヨモギを採集して草木染をしました。

コトコトとヨモギを煮出し、その煮汁に白い木綿を入れてコトコト煮て、明ばんと、酢を水で薄め釘を入れ作った鉄媒染とで二色の草木染を作りました。

Img_0493 写真で色は良く写ってないですが、淡い黄色とうすいグレーです。

下に写っているのは、おやすみ用マスク。いろんな薬効があるヨモギで染めた木綿布を使っています。

チョット風邪気味かなと思うとき使います。

丸い穴を耳にかけて使いますがゴムでないので締め付けません。

二月に仲間と開くクラフト展に出品しました。

その時、和菓子店経営の仲間がヨモギを使った和菓子の新作「古代焼き」を出品してくれました。

本当にヨモギは古代より食料に、薬用に、染料にと身近でなじんできた植物です。

今年も春を感じたとき口にしたのはヨモギでした。

(写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花を生ける教室NO5

2006-08-02 16:40:00 | アート・文化

Img_0488 こでまりさんの作品ですが部分です。

カーネションの花をチモシーとギボウシの花でおおいました。

12回野外教室で、川原を使っての作業のとき雨が降ってきたので、

川の傍に生える大木の根がえぐられ、3~4人入れる空洞が出来たところで雨宿りした思い出から生けたそうです。カネーションは自分だと言ってました。

私も同じ空洞でしゃがんだ目線で見る川原もいいもんだと、不思議に居心地の良い空洞の雨宿りをおもいだしました。

手前のマタタビの白い葉も丸くしました。

こでまりさんはいつも「物語」を作って生けます。

Img_0471 はこべさんの作品ですが部分です。

花がそれぞれ楽しそうです。

左側のピンクの花はシモツケです。

花が終わっても同じ状態で色だけが茶色になります。よく見かける花ですが今回は少なく、同じ時期に咲くシモツケ草は見かけませんでした。

毎年同じ時期同じところに通っていますと、同じでないのが自然なんだっと思いながらも、合えなかったり、少なくなっていると、少し寂しくなります。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花を生ける教室NO4

2006-08-01 17:15:14 | アート・文化

Img_0440_4 けやきさんの作品ですが部分です。

7月27日、9月8日からの野外教室の下準備で清里へ行ったので、花材は野の花です。全部野の花だと野外教室と同じなので、咲かされた花代表としてカーネーション2本組み入れました。淡いベージュ色です。

難しい事ですが、異物を自然に取り入れられた時、少し世界が広がります。

左の白いものはまたたびの葉です。その隣はノリウツギです。野外教室の頃はドライフラワー化して、水上げに苦労しなくて助かります。

Img_0415_1 またたびの白い葉を手の届くところでみたのは初めてです。緑の中で白い葉は目立つのですが、ツル性なので高い所だったり、遠い所だったり。

葉に隠れて香りの良い梅の花に似た白い小花が咲いていました。

一握り採集して焼酎に漬けています。

30センチ程の短い枝ですが、生かしてくれました。

けやきさんは、野外教室へ3歳の子けやきちゃんと参加だそうです。

一人で参加していた時のようには動けないと思いますが、その時しか出来ない作品をつくり、良い二人の思い出ができればとおもっています。

  (写真はクリックすると大きくなります。)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする